全身がんとは、芸能人の樹木希林さんがつくった造語です。
全身がんという診断名はありません。
なぜ全身がんといったのか
がんが体のあらゆるところに転移した状態なので、何がんという表現がなかったから、わかりやすく全身がんといったのだとおもいます。
初めは乳がんにはじまり、それが全身に転移していったようです。
がんは転移、または再発することが多いです。
一度がんになると、リンパ腺に転移していないか調べます。
また、5年間精密検査を行います。
がんの治療
がんになると治療しますが、大きさや転移しているかどうかで変わります。
胃がんや大腸がんのように内視鏡でとれるものはかんたんに取ることができます。
しかし、膵臓や肺など、体を刻まないととりだせないがんもあります。
また、鼻にできたがんは手術ですべてとりだすことができません。
放射線をあてたり、抗がん剤をつかっていまあるがんを小さくしてから手術でらとりだすこともあります。
全身がんなったら
全身にがんができたら、手術しようがありません。
放射線もどこにあてていいかわかりません。
抗がん剤もどの種類を使えばいいかわかりません。
なので、そのまま治療をせずにいます。
がんを治療しないとどうなるか
がんはおいておくと成長します。
血液やリンパ液の流れにのって全身にいきわたります。
骨や脳まで転移をしていきます。
いったん転移をするとあちこちに転移をしていると思っていいでしょう。
がんは人間の細胞がなんらかの影響で遺伝子が変異してしまったものです。
がん細胞が分裂するとがん細胞になります。
どんどんがん細胞が分裂していって、正常な細胞を侵食していきます。
内臓機能を奪っていって、体の生きる機能に影響がでます。
なので、がん細胞をすべて切り取るために手術をします。
しかし、ひとつでもあれば増殖します。
がん細胞はすこしならもっている免疫力で排除することができますが、がん細胞の増殖が免疫力に勝つと、どんどんがん細胞は増殖します。
がん細胞は内臓内にできると思いがちですが、体の外に飛び出すこともあります。
そうなると激痛です。
そうでなくても、がんが体中に転移をしたら、がんが神経を押さえて痛みをともないます。
普通の痛み止めでは、痛みを抑えることはできません。
とてもきつい痛み止めを使うことになります。
末期がんになると、常に痛みをともなうので、モルヒネを打ちますが、あまりに強いモルヒネをうつと、意識がなくなります。
意識がないまま命の灯が消えるのを待つことになります。
モルヒネで意識がないのか、意識をなくす薬もつかうのかはわかりません。
ただ、痛みに苦しみながら最後まで過ごすということはないようです。
まとめ
がんは放置するとどんどん体全身にまわってしまいます。
そうならないためにさっさと発見して切除するのがいまの医療です。
しかし、日本では2人に1人ががんになっています。
がんになる確率がたかくなったのか、ただ、いままでがんになっている人を把握しきれなかったのかわかりません。
現在ではがん検診が盛んにおこなわれています。
また、検診料も市が負担してくれます。
早く発見すればがんを根絶するのは簡単です。
しかし、がんがわかればとくに治療せずに自然にまかせるという人もおおいです。
がん検診をうけない人もおおいですね。
どちらを選ぶかはその人次第だと思います。
ただ、転移のあるがん治療は、放射線や抗がん剤で相当苦しい思いをします。
また、お金もたくさんかかります。
それでもがんが治るという確証はありません。
抗がん剤も効くとは限りません。
医者がいくらいい結果がでているといっても、実際の自分の体の調子は悪いです。
それでも医者は数値だけで良い状態を判断します。
そういう延命治療ともいえる治療をして、はたして満足ですか?
それを考えると、気がついたときは末期がんという状態の方が幸せなのかもしれません。
あなたはどう思いますか?