心肺停止状態って死んでいるの?生きているの?

災害など安否不明者とともに「心肺停止状態」の人の数がTVなどでいわれます。
心肺停止状態ってそもそも心臓と肺が停止しているってことだから、「死亡」ではないの??
と疑問に思いました。

心肺停止状態ってどんな状態?

心肺停止状態は、心臓も肺の動きも停止しています。
これは心音と呼吸の有無で判断されます。
でも心臓がとまって呼吸をしていないって死亡しているのではないのか?
心肺停止状態とはいえ、心臓マッサージや人工呼吸などをすると蘇生する可能性もあります。
なので、完全な死亡とは言えません。
心肺停止状態であっても、死亡とはいえません。
まだまだ蘇生して生きる可能性があります。

心肺停止状態から蘇生まで

心肺停止状態と判断されたら、心臓マッサージと人工呼吸をします。
救命処置ですね。
これは医者だけでなく一般の人でも、学べばだれでもできます。
最近では、大きな施設などでAED(自動体外式助細動器)があればそれを使って心臓マッサージができます。
人が心臓マッサージをするだけより、AEDがあればそれを使うことで、心臓の鼓動が復活する可能性が高くなります。
AEDは電気ショックを与えます。
AEDがあればそれをつかいます。
心肺停止状態から時間がたつと、脳内に血液がいかずに、たとえ心臓の鼓動が復活し呼吸が回復したとしても、脳に障碍が残り一生ねたきりになることもあります。
なので、心肺停止してからどれだけ短い時間で蘇生ができるかにかかります。
早ければ早いほど、その後障碍があまりなく一生をすごせます。
迅速な救急措置が必要なので、心肺停止状態の人を見つけたら、まわりと協力し合って救急措置ができるように勉強しておきましょう。

心肺停止状態と死亡の違い

病院で心肺停止状態という言葉をあまり聞かないのは、医者が常駐してすぐに判断できるからです。
心肺停止状態を確認してから、脈拍停止と瞳孔散大の確認がとれると医者は「死亡」宣言をします。
これで完全に「死亡」状態となります。
しかし、自己や災害など医者にみてもらっていない、警察や消防では瞳孔散大や脈拍停止が判断できないので(また医師は病名を判断できる国家資格をもっています。)「心肺停止状態」にとどめます。
医者が心肺停止状態の患者をみて、「死亡」と判断されてから死亡者になります。
医者が判断したかどうかということですね。

まとめ

災害時の心肺停止状態の人たちは、かなりの確率でその後死亡者になります。
見つかったときに心肺停止状態で救急措置を受けられなかった、または見つかったときにあきらかにもう蘇生は無理と判断されたか、でしょうね。
ずっと医者に判断されずに置いとかれるものかわいそうですね。
ちなみに海外では心肺停止状態でも「死亡」として伝えられるそうです。
事故や災害での心肺停止状態は高い確率で死亡とみてよさそうです。
大雨の被害や地震の被害が多くでています。
そのたびに、安否不明者・心肺停止・死亡と伝えられます。
日ごろから気をつけていても災害はいつやってくるかわかりません。
せめて水・食料など1週間分確保できるようにいまからでも容易しておきましょう。