少子高齢化の問題点とその対策について

現在、少子高齢化と言われています。
少子高齢化になると、どんな問題が出るのでしょうか。
またその対策は?

少子高齢化とは

少子高齢化とはなんなのでしょうか?
人口に対して、子供が少なく高齢者が多いということです。
子供の出生率が低くなってきましたが、平均寿命が延びてきているので、人口に占める子供の数が少なくなり、高齢者の数は増加していっています。
自分の家族をみてください。
けいこの場合
・父親(1人子)母親(6人兄弟姉妹)
・けいこの兄弟 兄1人
・けいこの子供2人
・兄の子供 3人
・兄の孫 1人
昔なら、子供がたくさん生まれていましたから、ピラミッド型で表すことができましたが、いまでは逆ピラミッド型になっています。
ただ、けいこの場合は兄の子が早く子供が生まれたためにすでに孫がいる状態です。
けいこの子供はまだ中学生です。
その差もあります。
子供1人あたり、1人しか子供を産まなかったら逆ピラミッドになってしまうでしょうね。

少子高齢化の問題点

少子高齢化になるとどんな問題になるのでしょうか。
すでに前述しましたが、家族をみても逆ピラミッド型になってしまうのです。
昔はおじいちゃん、おばあちゃんに対して数人の子供、1数人の孫という風にピラミッド型で表すことができました。
現在の家族は、おじいちゃん、おばあちゃんに対して1~2人の子供、1人の孫(または0人)という、逆ピラミッド型どころか、家系がとだえてしまうのではないか?と思うほど若い世代が少ないです。

子供が少なくなると

子供が少なくなると、何が問題か?
家の守る子孫がいなくなります。
墓を守る人、代々の土地を守る人、その家系で行われていたことを継ぐ人がいなくなります。
いま、マンションがたくさん新築されていますが、空き家は多いのです。
それも古い家におじいちゃんおばあちゃんが住んでいて、亡くなったり施設にはいってしまったり、そうなると家の住民がいなくなります。
また、子供が減ると税金を納める人が少なくなり、社会福祉にお金が回らなくなります。
年金もそうですが、社会保険も若い人が払う金額が高額になります。
システム上、現状の税金を払う人たちで年金も社会保険も補っているからです。
若い人が減って、税金を払う人が少なくなったらどうなるのでしょうか?
将来的に消費税が上がって、全国民から税金を徴収するしかなくなります。
法人税は、大企業ではうまく節税してほとんど払っていない状態です。
自営業の小さな会社がたくさん支払うようになってしまうかもしれません。

なぜ子供がすくないのか

なぜ子供が少なくなってきているのかというと、男の収入がすくなくなり、結婚しても共働きでないと生活ができないというのが一番です。
それと、結婚をしない人も多くなってきました。
別に結婚をしてもいい年代で彼女もいるのに、結婚をしないという選択をするカップル、彼女も彼氏もない人が昔に比べて多くなってきました。
男女ともにそれだけ自由になったということかもしれません。
それこそ大昔は、適齢期になると親がお見合い相手を探したり、親同士で結婚を決めてしまい、相手の顔を見るのは結婚式のときという時代もありました。
結婚するのが当たり前で、結婚相手も決められているという状態でした。
しかし、現在は結婚相手も自由、結婚するしないも本人次第となると、結婚しない人が多くなってきました。
また、現在の傾向では結婚も晩年化しました。
20代前半での結婚は早く感じられ、40代で初婚という人も多くなりました。
けいこの友達も40代初婚の初出産が多いです。
40代で初出産はかなりリスクが高く、2人目3人目なんて産む余裕はありません。
また、障碍児が生まれる確率も、昔に比べて高くなっています。
ただ、それこそ病院でなく自宅で産婆さんにとりあげてもらっていたくらい昔は、見た目障碍がある赤ちゃんは産婆さんが口を塞いで殺していたという話もあるくらいです。
障碍のある子は、家の外に出さずに外部にしられることなく一生を過ごすこともあったとかなかったとか。

医療が発展したから

戦前~戦時中~戦後は、子供がばたばた死んでいました。
もちろん病気です。
これは貧困の層だけでなく、皇室もそうでした。
大正天皇の兄弟はほとんどが1歳を迎えてすぐに亡くなっています。
たくさん産まないと子供が死ぬので、たくさん産み、貧困なので子供に家事を手伝うようになっていました。
現在は医療が発達してきたのと経済的にも余裕があるのとで、子供の生存率が上がりました。
薬の開発も進んで、子供ばかりでなく大人も病気をしても生きられるようになりました。
そうなるとだんだんと、子供をたくさん生まなくても子孫が残るからです。
あとは結婚もそうですが、子供を産む産まないも自由な考えが生まれました。

少子高齢化問題の対策

では、少子高齢化の対策はどうすればいいのでしょうか。
子供を増やせばいいのですが、現在の夫婦は子供を産まない人もいます。
なぜ産まないのかというと第一に経済的負担があげられます。
子供の食費だけでなく、習い事のお金、交際費、携帯電話代がかかります。
かといって夫の給料が増えるわけではありません。
こうなると、子供を産むとたくさんお金がいるから作らないとなります。
たしかに、子供がいない老夫婦はお金を持っています。
しかし、自分たちが動けなくなったときに助けてくれる人がいないからとても困っていると聞きました。
あとお墓を誰がみるのか、自宅はどうなるのか、と問題が山積みです。
この老夫婦は、産みたくないわけではなく、ほしくてもできなかったのです。
たぶん卵管がつまっていたのだろうということでした。
当時はそんな不妊治療など発達していなかったので、子供を作るのはあきらめたそうです。
産みたくても作れなかった女性もいます。
女性は生涯3人子供を産め!というのは暴論です。
しかし、産める女性が産まないのはどうなのでしょうか。
子供を産むのは強制ではないので、産まなくても犯罪ではないです。
だから政府は子供を産んだ家庭に、経済的負担を少しでも減らすようにすれば、経済的に子供を作るのは無理と思っている夫婦に、産む選択ができるのではないのでしょうか。
子供が増えれば、その子供が働いて税金を納めることを考えたら、経済的負担を政府が保障するというのは、国にとってもプラスになるのではと思います。

まとめ

少子高齢化社会は、子供が増えれば解決する問題です。
ではどうやったら子供が増えるのかを考えたらいいだけです。
いまの20代30代の人が結婚して子供を作ると、どれだけ負担になるのかを計算して、どれだけ支援したらいいかを国としても考えてほしいと思います。
20代30代の年収は、昔に比べてとても少なくなってきています。
会社の規模が違いますが、けいこの兄の30代のときの給料・ボーナスと主人の30代のときの給料・ボーナスって驚くほど違います。
なんでこんなに少ないのか疑問に思います。

しかし、むか~しの家庭は経済的に裕福であったかといったらそうでもありません。
食べる物に日々こまり、おやつは木になっている果実を兄弟姉妹が協力して登ってとっていたと、戦後生まれの母がいっていました。
服も満足にかってもらえず、中・高の制服は上からのおさがりで、ひじに穴があいていたので別の布で覆った状態で使っていたのだと聞きました。
いまの子は、近所に知り合いがいない限り新品の学生服を買いますね。
制服代と体操服代などで10万円かかることもあります。
学費も結構しますし、それを考えたら現在の子供はかなりお金がかかりますね。
これでは保育園の待機児童の話だけでなく、子供を育てる全体での経済負担を考えてほしいなと思います。

子供を産みたい人が経済的負担を考えずに産める時代になってほしいと思います。