電車やバスなどの公共機関にある「優先席」。
優先席に若者は乗るなといわれることもあります。
また、お年寄りが優先席に座っている人に対して「優先席を譲れ」という場合もあります。
優先席というのをもう一度考え直しましょう。
目次
優先席とは
優先席は、お年寄りだけでなく、身体に障害をもって立つのが辛い人、具合が悪くて立っているのが辛い人、妊娠中の人、立っているのが辛い人に優先的に座ってほしい席です。
お年寄りでもさまざまです。
同じ年代でも寝た切り老人もいますし、杖をついて歩いている人もいますし、膝は痛いが長い距離を歩くことができる人もいます。
しかし、若い人でも難病で辛い思いをしている人もいます。
脳髄が漏れて頭痛や吐き気がする病気があります。
なかなか治療法がない、症状もなかなかおさまらない病気です。
そういう人が突然頭痛に襲われたときに、ぴんぴんしているお年寄りを優先していたら、その病気の人は座れません。
また、外見は普通の体をしていても、潰瘍性大腸炎などの難病は、体に複数の管を通しているような状態で日常生活を送っています。
また、電車などの閉鎖的なものに乗ると症状が出る精神的な病気もあります。
呼吸が荒くなったり、冷や汗をかいて放置していると失神してしまいます。
そういう人は優先席にすぐに座ってほしいです。
優先席を譲らない人も
優先席は誰でも座っていい席ですが、前述の通り障害がある人など立っているのが辛い人が優先的に座ってくださいねという席です。
若い人が優先席に座り、お年寄り方「優先席だから譲れ」と言われ譲らなかったという成り行きを動画にとりアップロードしたという話がありました。
席が空いているのに優先席に座るのはどうか?とは思いますが、お年寄りの高圧的に「席を譲れ」というものどうかと思います。
しかし、ちゃんと理由がある人には理解をして優先席でなくても譲ってほしいと思います。
優先席に座れなくて起こった体験談
けいこの体験談になります。
上の子3歳で下の子妊娠8カ月のときです。
電車で実家に行く途中でした。
上の子が寝てしまったので抱っこをしていました。
乗り継ぎのとき、電車にのると満員でした。
2駅だったのでとりあえず前の車両にのり(田舎なのでワンマン電車)、駅に着いたらする降りれるようにしました。
電車が発車するまで、席に座ることはできず、逆におばさんたちからは顔をそらされ(優先席に座っていました)、学生からはじろじろ見られました(こちらも優先席)。
2駅だからと思って、3歳児を抱っこしましたが、子供が重みでお腹に乗るような形になってしまい、相当辛かったです。
なんとか駅に着き、料金を払っておりました。(息切れを起こしていました)
陸橋をわたり出入り口に向かう途中、階段で倒れました。
しかし、同じ駅におりた人はだれ一人と声をかけることなく、倒れたわたしのそばを通り過ぎました。
気がつくと静寂が・・・。
無人駅にわたしは取り残されました。
次の電車が来るとしても30分後くらいありました。
その後、しばらくして寝ていた上の子が起きたので、なんとか実家まで歩いて(徒歩10分)行きました。
実家に着いたらとにかく横になって安静にしました。
優先席は開けてほしいな
満車でないかぎり、優先席は誰でも座ってもいいですが、せめて見えない障害がある人が気軽に座れるようにあけてほしいなと思います。
障害がある弱者は家から出るなという意見も少なからずあると思いますが、どうしても出ないといけなくて、自動車が使えないときもあります。
タクシーはとても高くて経済的に難しい場合もあります。
電車やバスは障害がある弱者でも使いたいです。
健常者だって電車使うな自動車使えよって言われたら腹たつでしょ?
健常者だって、仕事ですごく疲れてて席に座りたいと思うでしょ。
そんなときに座れなかったらどう思いますか?
優先席は、ゆずりあいだと思います。
まとめ
優先席については賛否両論あります。
お年寄りに対して、いまの豊かな日本であるのは、戦中・戦後に大変な思いをした今のお年寄りががんばったからだということもあります。
それは大変ありがたいことですが、現状、豊かな年金生活のお年寄りのために、低収入の若者が一生懸命働いて税金を納めないといけない状況になっています。
そういうバランスの悪さが、若者のお年寄りに対する思いもあると思います。
優先席だけでなく、いろんなこともお年寄りと若者でお互い理解ができたらいい世の中になるのでは?と思いますが、いかがでしょうか?