DVシェルターというのをご存じですか?
配偶者からDVを受けている女性を守るために作られたのがDVシェルターといい、公的な施設であったり民間が運営している施設であったりします。
殴るけるなどの肉体的な暴力、怒鳴ったりののしったりする言葉の暴力で、身も心もぼろぼろな女性とその子供を守るためにあります。
DVシェルターとは?
配偶者からDVを受けている女性と子供が命の危険にさらされるのを助けるためにある、隔離施設のようなものです。
行政が運営する公的シェルターと民間団体が運営する民間シェルターがあります。
公的施設は、売春防止法に基づき各都道府県に設置された夫人相談所に併設されている一時保護所です。
民間シェルターは母子生活支援施設に委託されることもあります。
DVシェルターは一時的な保護施設で、DVをする配偶者に見つからないよう配慮をされています。
DVシェルターの中はどんな感じ?
外部の情報漏えいと逃走を防ぐために、携帯やお金は取り上げられます。
携帯があると、配偶者から連絡があってばれてしまったり、再び配偶者のもとに帰りたいという気持ちになり、せっかく逃げてきたのにもどってしまい、またDVを受ける生活にもどってしまいます。
情報漏えいを防ぐために、入所者同士の会話も禁止されています。
外出も制限されています。
公的シェルターへの不満
そういう窮屈な生活で、職員の態度などへの不満も多くあるようです。
公的DVシェルターの相談員の場合、相談員が非正規雇用で研修もろくにうけていない職員だったりすることが原因のようです。
相談員というからには、DV被害者のことを知って思っていることを聞いて、どうするべきかを考えてあげなければなりません。
DV被害者なのに、DVシェルターからDVをする配偶者のもとに帰りたいと思うこともあります。
それに対し、「二度とこのシェルターに戻ってくるな。相談をするな」という職員もいるようです。
DVを受けている間はとても苦しいですが、離れてみると配偶者と一緒にいるときの楽しいことが浮かんできます。
すると、いまのDVシェルターでの生活が地獄のように思えてきます。
しっかりカウンセリングについて研修している相談員であれば、心境の変化を理解し、被害者に寄り添って話し合ったり出来ますが、そういう研修を受けていない職員が対応すると、被害者の気持ちをわかってあげられないのだと思います。
DVを受けたら離婚をしなければいけないのか?
DVシェルターに逃げ込んだ被害者に配偶者と離婚するようにせまります。
DVシェルター専属の弁護士がいて、離婚について話し合いが行われます。
しかし、それでいいのでしょうか?
意外とDVを受けている、DVをしている人たちの中には、幼少のころから親にDVを受けていたという人がおおいのです。
そういう人たちは、幼少のころからDVをされているのが当然のことだと思ってしまいます。
自分はそうならないようにと思っていても、幼少のころから殴るけるをされた、暴言をはかれた、ということなら、家族というのはそういうことをされているものという記憶がのこってしまいます。
そういう嫌なことをしている自分に気がつかなければいけません。
DVの根源をなくしていくことが、DVシェルターに逃げ込む人たちの救いになるのではないのでしょうか。
まとめ
殴るける、暴言だけでなく、何をしてもほったらかしのネグレスト。
稼いでも家族にお金をわたさないというのもDVにあたります。
話し合ってもどうにもならない場合は第三者をいれるなどして、本人に気付かせるのがDVの解決につながるのではと思いますが、なかなかうまくはいきません。
DVで命の危険にさらされるのなら逃げるのが一番と思います。
いまは家族間のトラブルで事件もおこっています。
いったん逃げるというのも解決につながると思います。
悩んでいるのなら、カウンセラーや弁護士に相談するものありと思います。
その上でDVシェルターを利用するのもいいと思います。
DVシェルターは一時保護所であり、長期に住むわけではありません。
その後は相談員と相談しならがなので、安心してください。
たしかに現行の制度ではいろいろ不満がありますが、職員全員が疑問に思っていないわけでもありません。
なかには理解のある職員もいると思います。