保育園が看護師を補充要員として雇用してから、1カ月後に産休。
妊娠した女性に対する「マタハラ」が問題になっていますが、雇用されてすぐに産休を取った人に苦言を言うのは「マタハラ」にあたるのでしょうか。
「マタハラ」がどんなものかも考えていきましょう。
マタハラはすごく多い
女性は、結婚をしたら妊娠して出産するのが当たり前とされています。
1人産んだら、子供1人ではさびしいでしょうと2人目を要求され、2人とも同性の場合はもう1人産めと要求。(要求するのは自分や夫の両親ですね)
昔の人は、専業主婦の人が多いので、2人3人目と妊娠出産をしても環境に影響はなかったです。
しかし、現在は働く女性が多いです。
仕事をしながら妊娠・出産は、女性の体もキツイ状態です。
そんななか、男性は妊娠中の女性のきつさが理解できません。
つわりなんてなんで吐き気がするのか、妊娠している女性側が体に聞きたいって思いますよね。
男性上司からの理解のない言葉で傷ついてしまい、退職を選んでしまう人も甥です。
仕事をしている女性で妊娠経験のある人で、マタハラされなかった人の方がすくないのではないのでしょうか
具体的にどんなものか紹介します。
つわりでも休むことは許されない
結構重要な仕事をしている女性に多いと思いますが、自分が休むと仕事が進まないというときに、つわりで出勤もつらいのに出勤して仕事をしざるを得ない状況です。
また、つわりは体を動かせば治ると思っている古い考えの人がいて、無理やり送迎の社員までつけて出勤させられたことがあります。
つわりでものすごく吐き気がするのに、来客対応までさせられ、倒れそうになりながらも必死に平静を保ちました。
休めないのは大変つらいです。
つわりがピークだと、朝起きてすぐに気持ちが悪くなるのです。
ご飯を食べることも動くことも辛いです。
つわりで休憩していたら・・・
つわりがひどくて出勤したけど休憩しようと使っていない応接室でよこになっていたら
年上の女性から「邪魔!」と言われた。
そんなふうに、男性からだけでなく出産の経験があるはずの年上の女性からもマタハラを受けることがあります。
つわりのつらさを経験していないのか?と不思議に思います。
出産中も仕事させると・・・
お腹が大きくなってきた妊娠後期になると、社長から「分娩中にもノートパソコンを持って行って書類を作ってもらう」と言われました。
いまなら冗談だと思えますが、その当時は冗談とも思えませんでした。
出産は命がけです。
自然分娩でも下手をすれば母体死亡になることもあります。
無事に産まれても、産後の肥立ちが悪いと死にいたります。
出産後1カ月は水仕事をしてはいけないというのは、出産後1カ月くらい体の調子がもどるのにかかるということです。
それを理解せず、旦那さんが出産後の奥さんにがっつり家事をさせたり、送り迎えを毎日頼んだり、いきなり最大限まで動かせると、奥さん最悪死亡します。
死亡にならなくても、生涯のこる障害がでることがあります。
産後にスマホの画面は見ない方がいいです。
分娩で目は相当疲れているところに、目が疲れることをすると、視力低下につながります。
産後はしっかり休むべきです。
妊娠後期でもMT車を運転
夫婦でAT車とMT車を乗っていましたが、夫がAT車に乗っていてわたしがMT車。
大きくなったお腹にギアチェンジするたびにお腹にシフトノブがあたって、胎動もそのたびに激しくなります。
替えてほしいと夫に訴えてもぜんぜんかえてくれずに、結局産休(仕事をするのがドクターストップになりました)に入ってもMT車にのっていました。
胎盤剥離で大出血で救急車で運ばれる1時間前にMT車運転して買い物にいきました。
さすがに出産後はチャイルドシートがAT車につけてあったのでAT車を運転できました。
妊娠初期に長時間車でゆられて・・・
妊娠が発覚したのは妊娠5週目。
車で1時間半の距離に毎日連れて行かれ、しかも古い軽自動車でがたがた揺れます。
ゆれるのでもちろんお腹がかきまわされるような感じになります。
お腹を押さえてなるべく揺れないようにと必死に防御していました。
まだ言うのは早かったのですが、一応社長に伝えましたが、対応は変わらず。
しばらく車でゆれながら現場につれていかれました。
妊娠初期は、何もしなくても20%は流産するんです。
外的ショックで流産の危機にありました。
妊婦だからと出勤を強要され
社長が女性も一人で稼いで生活ができるようにというのが理想でした。
おまえは妊婦だから、他の社員より多く働かなければならない。
と言われ、2週間連続出勤を言い渡されました。
最後の土曜日に妊娠5カ月で陣痛のような定期的な子宮の収縮を感じ、痛みがでて会社で座り込みました。
しばらく他にだれもいないので、そのまま座り込んでいましたが、他の人が帰ってきたときに病院に連れて行ってもらう事態になりました。
検査して特に問題なかったです。
本来ならまだ出勤しないといけなかったのが、翌日の日曜日は休みになりました。
そうやって無理に出勤させたので、生後8か月のときに風邪をひいて1週間ねこみました。
1週間まったくうごけませんでした。
なにも口にできませんでした。
生まれた子供に何かあったら会社をうったえてやりたかったです。
まとめ
マタハラについて実際の例を紹介しました。
保育園の看護師さんですが、雇用されて1カ月後に産休ですから、面接の時点ですでに妊娠している状態であることは確実です。
妊娠しているのはちゃんと面接時に報告していたのか、隠していたのか、そこが重要だと思います。
雇用して1カ月で産休は「違うだろ」に対して「マタハラ」という人もいますが、雇用側が妊婦とわかっていて、雇用して1カ月で産休にはいるのがわかっていて採用していたのなら問題ないと思います。
その場合「違うだと」というのはマタハラになると思います。
しかし、雇用側が妊娠を認識していなかった、採用されて発覚したのであれば、看護師さんの方が間違っています。
「違うだろ」というのはマタハラにあたらないと思います。
「違うだろ」という「違う」は、産休を取ることに対してではなく、ちゃんと面接時に伝えているのかいないのかということだと思います。
もちろん、妊婦というのを公開して就活をしたらかなり厳しいです。
妊婦を雇用したいという会社がいないからです。
でも妊婦さんで仕事をさがすなら、こそこそと隠して面接するよりも最初からだめもとで伝えておいたほうが、発覚したときに肩身のせまい思いをしなくていいと思います。
日本の女性が若いうちに出産しないのは、働く女性が妊娠しづらい環境だからです。
妊娠したら「おめでたい」でなくて「なんで今」といわれるからです。
それに結婚した女性を雇用する会社が、妊娠して子供を産むと思って正社員での雇用をしないなど、会社側でのマタハラがあるからです。
産休育休で仕事に穴があくのはわかりますが、妊娠出産が誰の許可をえないでもできる環境にしてほしいなと思います