離婚する前の子連れ別居は親権をとるのに有利?!

離婚したいが子供がいるので親権がほしい。
よく子供を連れて別居をする人がいます。
子連れ別居はやり方のよっては違法になり、親権へ影響があります。
子連れ別居と親権について紹介していきます。

親権の考え方

子供の親権は、親が子供にどれだけかかわっているかが影響します。
子連れ別居すると、別居の期間が長くなればなるほど、連れて行った親と子供の時間が長くなるので、片方の親が不利になります。
昔は、この子供とのかかわりが重視されていました。
子供が乳幼児の場合は、必ず母親に親権がわたしました。
乳幼児には母親が必要とされていました。
しかし、ハーグ条約の影響があって、日本独自ではなく国際的な見方も加わり、子連れ別居に関して判断が昔と違ってきています。

昔は、現在の子供がどの親とかかわっているのかが重視されました。
というのも、現在母親(父親)と一緒に住んでいるから親権が移動するのは子供に悪影響があるとされ、子連れ別居は親権を得るのに有利と思われていました。
なので、どちらに過失があるか関係なく、いきなり子供を連れて別居したほうが勝ちでした。
しかし、国際的にみて、子供の連れ去りとみなされる事例もあり、現在ではかわりつつあるようです。

子連れ別居をしたいと思うとき

母親が子連れで別居をしたいと思うときは、父親が子育てを手伝わない、家事を手伝わない、暴力をふるう、家庭を顧みない、生活費をいれない、などあります。
「イクメン」という言葉がでてきましたが、父親も子育てに参加するようになりましたが、一般サラリーマンでは会社からの理解はまだまだ難しいです。
夫婦共働きの人は多いですが、父親の育児参加はまだまだ理解がないことから、母親としては「こっちは仕事もして家事もして育児もしてがんばってるのに!!」って不満がたまってしまいます。
暴力をふるったり、生活費をいれないというのはDVにあたるので、しかるべきところに相談して、前向きに生活をかえていったほうがいいですね。
そういう場合には子連れ別居をする必要もありかもしれません。
そういうときはDVシェルターにいきましょう。

子連れ別居が違法になる場合

たとえ親とはいえ、子連れ別居をして場合によっては違法と判断されることがあります。
未成年者略取罪にあたると子連れ別居は違法になります。
ただ、なかなか子供の親を前科者にするのに抵抗があります。
保育園にこっそりお迎えにいって実家に連れ帰った、という事例がありますが、これは違法とはいえないとされます。
でもそれが原因で子供に会えなくなった、ということもあるので、保育園側はたとえ親であっても、お向けは母親か父親かの確認はしています。
もし別居しそうな傾向をみつけたら、保育園に声かけをしておくのもいいですね。
違法性を問われるのは、片方の親の了解を得ずにつれていくことです。

子供を取り戻すには

母親(父親)が子連れ別居して親権を主張した。
子供を取り返したい!
そんなときは裁判で訴えるしかないですね。
子連れ別居した親に直接言ったところで、聞いてもらえないですし、最悪子供の姿を見ることも写真でみせてもらうことも声を聞くこともできなくなります。
弁護士を雇って相談し、子供と面会できるようにしましょう。
親権を取り戻すには、相手側に子供がいることが不利益でないと親権の移動は難しいと思います。
親権はとれなくでも、定期的に子供と面会できるように、連絡がつくう用にしたいですね。
夫婦間で亀裂がはいったとしても、子供の親は親ですから。

まとめ

離婚する前に子供連れ別居をする人はおおいです。
けど、離婚したいが子供の親権をわたさないために、無理やり子連れ別居をする人もいます。
そして連絡を拒否し面会も拒否し、突然子供に会えなくなるのは親にとってはとても心苦しいことです。
相手がどうしようもないだらしのない人だったら離婚も考えないといけませんが、不満が限界で離婚を考えている場合は、お互い本音を言って話し合えばなんとか解決する場合もあるので、子連れ別居をするまえに一度夫婦2人で話し合うことをおすすめします。
親権が・・・っていいますけど子供は物ではないのでね。