改ざんの漢字はどう書くのか

文書の改ざん問題で「改ざん」という単語がでてきますが、「改ざん」は漢字でどうかくのでしょうか。
「ざん」という時はYAHOO!ニュースでも「ざん」とひらがなです。

改ざんとは

話題の改ざんとは、文書、記録などの全部または一部の内容を変更することをいいます。
故意のは合いも過失の場合も「改ざん」といい、悪意の有無は問いません。
つまりパソコンで打ち間違えた場合も「改ざん」ですし、相手を陥れるために内容を変更しても「改ざん」といいます。

改ざんの漢字は

「改ざん」は「改竄」と書きます。

「竄」という字は、のがれる・にげる・にげかくれる・はなす・追放する・あらためる・書きかえるという意味です。
漢字は、鼠(ネズミ)が穴に隠れる意を表した字になっています。
竄を使った漢字は以下のようになります。
改竄(カイザン)・貶竄(ヘンザン)・奔竄(ホンザン)・流竄(ルザン)
竄れる(かく-れる)・竄定(ザンテイ)・竄匿(ザントク)・竄入(ザンニュウ)・竄伏(ザンプク)・竄流(ザンリュウ)・竄れる(のが-れる)

改竄が改ざんになっている

本来は改竄ですが、YAHOO!ニュースなどでは改ざんと竄という字がひらがなです。
字画が多くてスマホのような小さい画面では文字が見えにくくなるからではと思います。
なので、漢字の書き取りテストで出てきそうなので、学生は改竄という漢字を覚えておいた方がいいかもしれません。

文書だけではない改竄

話題になっているのは文書の改竄ですが、文書だけではありません。
インターネットのサイトや掲示板の内容を、ハッキングして書きかえることも「改竄」になります。

改竄の対策

電子的公文書では、改竄されることを防ぐために電子署名やデジタル署名を用いています。
インターネットのサイトやメールなどでありますね。
メールは差出人を偽るなりすまも「改竄」とみなしています。
電子関係はいろいろと対策がされているようです。

文書の改竄が発覚

文書を作成するのにパソコンを使います。
WORDなどの文書作成ソフトには、いつ誰が(ユーザー名)文書を変えたという情報が残ります。
どこを変えたというのも残ることがあります。
パソコンで文書を作成するときは、使うソフトにそういう機能がついているかどうかたしかめてみましょう。
重要な書類で、自分のパソコンを勝手に使われて改竄されてしまったら大変です。
使っているパソコンもしっかりセキュリティーも確認しておきましょう。

まとめ

重要文書の改ざんが問題になっていますが、改ざんという漢字に注目してみました。
「改ざん」とニュースで表示されますが、実際は「改竄」です。
いじわるな学校の先生なら、この「改竄」が漢字の書き取りテストででるかもしれませんので、学生さんは難しいかもしれませんが「改竄」という文字を覚えておいた方がいいかもしれません。