まずいニフレックの代わりになるものはないのか

大腸内視鏡検査を受けるには、前処理として腸内を綺麗にしないといけません。
前処理として、ニフレックという溶剤を2リットル飲まなければなりません。

ニフレックとは

大腸内視鏡や大腸の手術の前にニフレックを飲みます。
ニフレックとは、経口腸管洗浄剤のことで、ゴライテリー益とも呼ばれます。
ゴライテリーは製品名で、PEG(ポリエチレングリコール製剤)が正しいです。
ニフレックの他にも、マグコロール、ムーベン、オーベグ、スクリット、ニフブラス、ロレナック等の商品名で販売しています。
ニフレックは洗浄効果が高いPEG製剤なので、多くの病院で大腸内視鏡の前処理として使われています。
何点なのが味。
スポーツドリンクの砂糖をのけた液体で、プラスチックが溶けたような味がします。
ニフレックは家に持って帰って、前の晩に水道水を入れて混ぜておきます。
ぬるいと味がとてもまずく感じるので、キンキンに冷やすのがよいです。
ニフレックに砂糖を入れることはできないので、ニフレックを飲むときに飴を舐めながら飲むと甘く感じて飲みやすくなります。

ニフレックの代わりの薬は

2リットルという液体を飲まないといけない、味がまずいということから、ニフレックが嫌だという人は多いです。
ニフレックが2リットルの液体ですが、錠剤の経口腸管洗浄剤もあります。
それがビジクリアといいます。
大きな錠剤ですが、錠剤とコップ一杯の水を服用を指定の時間に飲むだけです。
錠剤なので味は感じませんので大変飲みやすいです。
しかし、高齢者にとっては錠剤が呑みにくいため、使用される病院は少ないです。
検査の前処理として、50錠を服用する必要があります。
ビジクリアは患者にとってはとても飲みやすくて楽に思いますが、検査する医者にとっては大腸に結晶セルロースが残っていることが多く、セルロースを内視鏡で吸引しなければいけないので検査が困難な場合もあるようです。

ニフレックと同じような溶剤ですが、マグコロールPというのはスポーツドリンクのようなさわやかな味になっています。
比較的に飲みやすいのでニフレックの代わりにマグコロールPを使っている病院もあります。

味は改善されたニフレック

2004年にニフレックとムーベンは、レモン味に変更されています。
若干のみにくさが改善されたのではないかといわれていますが、それでも飲みにくいものは飲みにくいですね。

ニフレックの副作用

大腸内視鏡の前処理として使われるニフレックですが、飲むと副作用が当然あります。
以下のような症状がでたら検査予定の病院に電話してみましょう。

・腹部膨満感
お腹がゴロゴロ、腹痛、吐き気など
・脱水症状
めまい、ふらつき、さむけ、脱力感、血圧低下など
・腸管穿孔
急激な腹痛や下血など
・低血糖症
糖尿病の人が食事制限したとき
・低ナトリウム血症
・ショック
・アナフィラキシー様症状
・マロリー・ワイス症候群
などがあります。

ニフレックを飲み始めて1時間が経過すると最初の排便がおこりますが、便秘が強い人はなかなか排便しないことがあります。
ニフレックを飲み続けても排便が1回もない場合も病院に連絡してみましょう。

まとめ

ニフレックはまずい。
それだけで大腸内視鏡を嫌がる人もおおいです。
しかし、大腸の疾患は自覚症状がない場合が多いです。
異常を感じたときには遅い場合もあります。
便潜血が陽性なら、すぐにでも大腸内視鏡検査を受けるべきです。
ただ、ニフレックが飲みにくいという場合は代わりのものがありますので、病院と相談しましょう。
また検査を受けようとおもったら、先に電話でニフレック以外の経口腸管洗浄剤を使っているか聞いてみるのもいいですね。
患者さんのことを思って、いろいろニフレックの代わりになるものを使っているお医者さんもいらっしゃいます。
検査自体は胃カメラほど苦しくないと思います。