証人喚問で手が震えてサインできない!ダグラス・グラマン事件

証人喚問では、宣誓書にサインをします。
真実を証言することを誓う書類です。
これにサインしたからには嘘の証言をすると刑罰に値します。

証人喚問は宣誓書にサインをする

国会で証人喚問やら参考人招致とかありますが、証人喚問と参考人招致についての違いは以下の記事で紹介しています。

証人喚問では嘘をつくと処罰されますが、参考人招致では嘘をついても処罰されません。
偽証罪にも適応されません。
参考人招致は証人喚問よりかなりゆるいですね。

証人喚問で宣誓書にサインできなかった

証人喚問の宣誓書にサインできない人っているのでしょうか。
有名なのは、ダグラス・グラマン事件について証人喚問された日商岩井・海部八郎副社長です。
あまりの緊張でサインができませんでした。
しかし後で海部八郎副社長はパーキンソン病であるためと主張しています。

ダグラス・グラマン事件とは

証人喚問でサインするときに手が震えた、海部八郎氏がかかわったのはダグラス・グラマン事件と言います。
との時間はなんなのか。
1978年2月とかなり前の話ですが、日米・戦闘機売買に関する汚職事件です。
アメリカのダグラス社が自社の早期警戒機(E-2C)の売り込みのため、日本の政府高官らに代理店の日商祝いを経由して、不正資金を渡しました。
それが告発されて事件が明るみになりました。
ダグラス社はマクダネル社に吸収合併された後にこの汚職事件が発覚してので、本来なら「マクダネルダグラス・グラマン事件」と呼ぶべきところですが、「ダグラス・グラマン事件」と呼ばれています。

海部メモとは

海部八郎氏が残したメモで、このメモでは当時の岸信介首相の関与が記載されていました。
証人喚問でも焦点でした。
本人は筆跡については拒否をしていました。
「海部メモ」は海部が国内航空会社社長にあてたハワイ・某ホテル客室の備え付けの便せんに書かれていたもので、1965年7月24日付でありました。
岸信介元首相に2万ドル支払いがあったことが記載されてはいたが、海部メモが発見された時点で、公訴時効成立していたために捜査が打ち切られ、東京地検は岸元首相に事情聴取すらしませんでした。

自殺者も出ている事件

現在の森友学園の問題でも自殺者がでていますが、ダグラス・グラマン事件でも自殺者がでています。
1979年2月1日、日商岩井航空機部門担当常務が、赤坂同社本社ビルから投身自殺をしました。
遺書に「会社の命は永遠です。その永遠のために私たちは奉仕すべきです」と書かれてありました。
キーマンの自殺で捜査は行き詰りました。
森友学園の問題でも、近畿財務局職員が自殺をしました。
事件の主犯でなく、末端の関係者が心おれて命をたってしまう結果になってしまうのはとても残念です。
嘘がつけない証人喚問で平気でうそをつける人たちなので、自殺者の気持ちを考えろといったところでなんとも思わないのではないかと思います。

 

まとめ

やましいことが無ければ、証人喚問の宣誓書にサインするのは簡単ですが、やましいことがあるから、真実を言えないからサインにするのに手が震えるのではないのかと思います。
海部八郎氏は、病気のせいにしましたが、証人喚問ではうその証言をしていました。
のちの証人喚問で訂正をしましたが、他の証言と食い違いました。
サインに手が震えたのは病気のせいでもありえると思います。
うその言えない証人喚問で嘘が言えるのだから。
これから証人喚問される人は、嘘をいったら相当な罰を与えて嘘を言えないようにしてほしいと思います。