改ざんと書き換えの違いは?書類を作成するときの注意

データ改ざんとか、文書の書き換えなどいろんな問題がでてきました。
改ざん書き換えの違いはなんなのでしょうか。
ついでに訂正も解説します。

改ざん・書き換え・訂正の意味

改ざんは、文書や記録などを本来とは違いものに変えることです。
工場でのデータ改ざんなどがこれですね。
本来の数値ではなく、合格値に数値を変えたのですから、これは改ざんになります。

書き換えは、文書や書類などを書きなおし更新すること
森友学園で問題になっているのはこれですね。
関係した人の名前を削除されていました。
財務省が名前を削除したことを認めました。

訂正は、誤りを正しく直すこと
これは別に問題ないですね。
間違っているのを正しくしただけですから。

改ざんと書き換えはどう違うのか

前述の説明だと、改ざんと書き換えは同じような意味合いですが、どう違うのでしょうか。
書き換えというと軽いイメージですが、改ざんはとても悪いイメージがあります。
イメージの違いだけで文書を違うものに変えているのに変わりはありません。
工場の出荷データを「書き換え」というと納得できないのではないのでしょうか。
そのデータ書き換えのために大変な損害や、たくさんの人命にかかわることになります。
いま問題の、森友学園の土地取引の決済文書から、複数名の政治家の名前が削除されたのは、「書き換え」なのか「改ざん」なのか。
とらえ方によって表現がちがってきますね。

改ざん事件

最近話題になったのは「神戸製鋼所」のデータ改ざんです。
鉄鋼の数値を、実際は出荷できる値ではないのに出荷できる値に変えて出荷していた問題です。
データが違う製品が出荷され、いろいろなところで使われましたので大変な騒ぎになりました。
ただ、データが改ざんされたのが素材だったため、できた製品でまた耐久度のチェックをするためにそれほど大きな問題でもないです。
東レの子会社もデータ改ざんがありましたし、三菱マテリアル系でもありました。
データの改ざんではないですが、日産とスバルでは無資格者が検査をして通すというルール違反がありました。
「これなら大丈夫だろう」という慢心だったという他ないと思います。

森友学園の文書は「書き換え」か「改ざん」か

新聞では森友学園の文書は「改ざん」とされていますが、菅官房長官は「書き換え」であると述べました。
文書の内容的に、名前が削除されていてもなんら効力の変わりがないという意味で「書き換え」とされています。
名前が数名削除されたところで土地の売却に問題はなかったということです。
ただ、削除された人が大臣の名前であったり、総理夫人であったために「改ざん」という言葉を新聞の見出しではつかわれています。

まとめ

書き換えと改ざんと訂正について解説しました。
書き換えも改ざんも、いいことではありません。
間違えに気付いた、また故意で買えたことがわかったら、「正しく訂正」しましょう。
森友学園の文書の件は、「書き換え」か「改ざん」かは、書き換えたことによって文書の意味合いが違ってくるのなら「改ざん」であるし、書き換えても何も変わっていないのであれば「書き換え」であると思います。
でも、間違っているのであれば早急に「訂正」しなければならないと思います。