コインチェックでNEM560億円が外部流出

2018年1月26日
仮想通貨取引所大手のコインチェックは、仮想通貨「NEM」が不正に外部に流出したと発表しました。
流出額は580億円相当です。
被害にあった顧客数や口座数は調査中とのこと。
コインチェックはNEM以外にビットコインなど出金を停止しています。
日本円の入金も出来なくなっています。

不正流出の原因はセキュリティー

コインチェックは、推奨されていたセキュリティー技術を導入していなかったといいます。
仮想通貨技術の普及を目指す国際断団体は、2016年に「マルチシグ」という技術を採用するように推奨しました。
コインチェックはこの技術を採用していませんでした。
それは「他に優先すべきことがあった」ためといっています。
また、顧客の口座にあたるウォレットをインターネットに常時つながっているコンピューターで管理していました。
通常、顧客の口座はインターネットにつながっていないコンピューターで管理するものであります。
インターネットにつながないことで、外部からの侵入を防ぐためです。
これに対しコインチェックは、「(ネットに接続しない管理手法は)技術的に難しく、対応できる人材が不足していた」
と言い訳をしています。

ずさんな管理実態に沿う通貨業界では「通常では考えられない」と批判の声があがっていますのは当然のことですね。

TVCMに出演した出川哲郎さんにも影響が

コインチェックといえば、TVCMでタレントの出川哲郎さんが兄弟役として一人二役で出演していて話題になりました。
その出川さんにも批判の声があがっているとか・・・。
なんで出川さんに、今回の被害者が苦情をいいたいのか理解不能なのですが。
タレントさんは今後、仕事を受けるときはクライアントがどんな会社かを調べておいたほうがいいと思います。
知らぬ間に犯罪の肩をもっていたということにならないでほしいですね。

 

実はまだ仮想通貨交換業者登録されていない

実はコインチェックは、金融庁の仮想通貨交換業者に登録されていません。
まだ審査中で認可さていないのだそうです。
コインチェック側が初めて金融庁に交換業者として申請を行ったのが
2017年9月13日です。
事件のおこった4ヶ月の間、審査中ということはどういうことなのか。
コインチェック側が取り扱う仮想通貨が多数あるのですが、その中の仮想通貨の一部に問題があるのでは?と思われます。
金融庁に認められていなかったコインチェック。
そういうところと取引をしてしまった側にも問題がないわけではありませんね。

コインチェックが広まったわけ

ビットコインを所有したい
と思った人で、コインチェックを進められた人も多いのでは?
コインチェックはアフィリエイトも行っていました。
紹介した人が、コインチェックで口座を作り、5万円を入金したところでアフィリエイト報酬が発生しました。
もしかしたら、コインチェックを紹介されて口座を開設した人の中には
「コインチェックで口座を作ったら5万円いれてね」
と紹介者から言われたのではないのでしょうか?
実はそれがアフィリエイト報酬を得られる条件だったのです。

まとめ

仮想通貨は怖い。
という人も多くて手を出していない人が多いこの業界です。
わたしにとっては、バイナリーオプションやFXのほうが怖いものでした。
所詮仮想通貨もバイナリーオプションもFXも投資です。
入れたお金がかならずしもそのまま帰ってくるわけではないものなので
わたしは日本円で1万円ほどのこっていましたが、今回の事件で出金停止になっています。
でも一度預けたからにはもどってこない可能性もある、と考えていましたので
今回の事件で、あ~あやっぱりね。という思いです。

コインチェックで1億円預けている人が本社に詰め寄っていたらしいですが
直接行っても門前払いですよね。
自分でよく調べて、金融庁に登録されている業者と取引していれば今回のようにはならなかったと思います。
これはバイナリーオプションでも同じだと思います。

投資は始める前に自分でしっかり勉強しておきましょう。