加湿器は乾燥している季節に使っている家庭やお店は多くあります。
しかし、加湿器の扱いによっては感染源となって人間の健康におおきな影響を与えてしまいます。
レジオネラ菌とは
もともと土壌や水源に存在する菌です。
普段はそんなに気になるものではありません。
しかし、温泉施設や沸き増しをする風呂、スパなど、人工的な環境下において多量に発生するようになりました。
レジオネラ肺炎
レジオネラ菌によって引き起こされるのが、レジオネラ肺炎です。
レジオネラ肺炎は症状だけでは普通の肺炎と見分けがつきません。
肺炎の症状の前に、温泉施設やスパなどに通ったかを伝えると診断の参考になります。
レジオネラ肺炎と診断がつけば、有効な抗生物質がすでにわかっているのでそれを投与することで早く治療することができます。
発症する患者は0~90歳と幅ひろい病気です。
加湿器からレジオネラ菌が検出
非常にまれな事例ですが、加湿器からレジオネラ菌が発生し、それが原因で肺炎を発症した男性が死亡しました。
レジオネラ菌は60度の熱で死滅しますので、スチーム式やハイブリッド式の加湿器ならレジオネラ菌が発生することがありません。
加熱式は熱が発生するので危ないという意識があり、熱が発生しない超音波式というのを選んで購入する人もいます。
今回はそれが裏目にでてしまったといえます。
加湿器はこうすれば菌の繁殖を抑えられる
加熱しない加湿器は、毎日中のタンクの水を入れ替えます。
下にたまったいる水も流し、ブラシなどで清掃します。
加湿器を保管するときは、完全に乾燥してから保管しましょう。
タンク内の水の継ぎ足しはやめましょう。
タンクに入れる水は水道水がいいです。
水道水自体が塩素で消毒されているので、白い塊が発生しますが他に何かを入れるよりは水道水のみの方が安心です。
どうしても心配で、水道水以外を使いたい場合は、使っている加湿器のメーカーに問い合わせてみましょう。
また、使用中の加湿器の管理方法などを聞いておくのも安心です。
加湿器で死亡者がでている
日本ではレジオネラ菌での死亡例は少ないですが、隣の韓国では加湿器のタンクに入れた殺菌剤で95人が死亡した事件がありました。
それは呼吸器疾患の危険性を煽り、加湿器専用の殺菌剤として政府も「人体には無害です」とお墨付きをいただいたにもかかわらず、こんなに多くの人々がなくなる事件になりました。
こちらはレジオネラ菌が原因ではありませんでしたが、死亡された人々は肺疾患でした。
加湿器のメリット・デメリット
加湿器ですが、レジオネラ菌が発生させないためにもどんな種類がよいのでしょうか。
スチーム式は加熱するので電気代が高くつきます。
そのかわり熱を発生するのでレジオネラ菌などの発生はありません。
メンテナンスが簡単なのでメリットです。
気化式は熱を発生しないので火事の心配がないですが、室温が低ければ湿度があがりません。
電気代はスチーム式より安いですが、メンテナンスをおこたるとレジオネラ菌が発生する危険があります。
超音波式は、アロマがつかえるのでおしゃれな形やかわいい形のものがおおくあります。
気化式と同じく熱が発生しませんので安全です。
しかしこちらもメンテナンスを怠るとレジオネラ菌が発生する危険性があります。
超音波式加湿器の置く場所によっては、あたりが水でびちゃにちゃになることがあります。
ただ、インテリアにあう加湿器となるとほぼ超音波式の加湿器になります。
まとめ
加湿器でレジオネラ菌が発生することはまれですが、あまりにも加湿器の清掃をおこたるとカビは発生します。
レジオネラ菌でなくてもカビが蒸気といっしょになって人間の体内にはいると気管支炎や肺炎をおこす原因にもなります。
定期的に加湿器の中を清掃しましょう。