会社に就職して、正社員だったりパートタイマーやバイトでも正社員と同じくらいの時間働いている人は厚生年金に加入することができます。
しかし、企業の中では厚生年金に加入できる条件で雇用しているにもかかわらず、「試用中は加入しない」と未加入のままにしていた事例が発生しています。
就職したてのあなは大丈夫?
厚生年金の加入条件
厚生年金への加入条件は、週30時間以上働く人、従業員が501人以上の会社で週20時間働いている人です。
厚生年金に加入すると、将来もらえる年金が増えます。
国民年金のみより多くもらえるので、働いて加入条件にあたるのであればはいっておいたほうがいいです。
厚生年金に入ると扶養から外れる
当然ですが、厚生年金に入るとなると扶養に入っている人は扶養から外れないといけません。
そうなると、トータルの収入が減ってしまいます。
それがいやな場合は、条件に当てはまらないように働く時間を調整しないといけません。
また厚生年金に加入するということは、社会保険にも加入することになります。
扶養から外れます。
しかし、社会保険に加入すると、傷病で会社を長期に休まないといけないときに手当てがでるので、可能であれば加入しておいたほうが保障が充実するのでとてもいいです。
なぜ厚生年金に加入してないのか
今回問題になった会社は、なぜ雇用した人間を厚生年金にいれなかったのでしょうか。
雇用してもすぐやめてしまう人がいるので、試用期間というのを設け、その間は厚生年金などに加入しないということです。
しかし、その試用期間というのがずっと続いている状態にして、ずっと厚生年金に加入していない状態でした。
厚生年金に加入できるのに加入していなかったら
今回、厚生年金に加入できるのに加入していなかった、そんな場合どうなるのでしょうか。
2年をさかのぼって加入することができます。
しかしそれ以前は国民年金になってしまいます。
将来もらう年金の額が変わります。
扶養に入ったままだと、夫が亡くなった後もらう年金が自分の分だけになるので、国民年金のみの給付となります。
すると夫がいるときより給付される金額ががくっと減ります。
働いているうちに女性も厚生年金に入れる働き方をしたほうがプラスになります。
雇用と厚生年金と社会保険
今回の問題は正社員だけど試用期間中ということで、厚生年金に加入されていませんでした。
しかし、実際は正社員だったら厚生年金も社会保険も加入できます。
パートやバイトであったら、就業時間の長さで入れますので、会社の事務に相談してみてはどうでしょうか。
また、副業していてもどちらかで加入条件にあてはまれば、加入することはできます。
これも会社に相談してみるといいと思います。
若い人もしっかり知識を
若い人に多いのですが、雇用されたときに使える保障を知らずに、会社側にうまく丸め込まれてだまされていることがおおいです。
有給休暇も半年働けば必ずもらえるものですので、厚生年金や社会保険もどういう条件で加入できるのかを調べておくのがいいです。
いまではインターネットで調べることができます。
もし、会社で不満があれば、直接年金事務所や社会保険事務所に問い合わせて聞いてみるものいいでしょう。
若いからと知らないからと不正をされることがありますので、しっかり知識をつけましょう。