お腹が大きくなるにつれて感じるお産への不安。 『鼻からスイカを出す感じ』『生理痛の1000倍痛い』など経験談を聞けば聞くほど痛みへの恐怖や不安が出てきますよね。お産の進み方や感じ方は本当に1人1人違います。更に言うと、1人目出産と2人目出産でも異なるのです。なのではっきりいうと他人の経験談は右から左に聞き流す感じでいいとすら思っています笑 それよりもいかにリラックスして、集中して、お産と向き合うことができるか大事です。
ここで、先ほど聞き流して〜と言いましたが、私の経験談を紹介したいと思います。
助産院での出産を希望していた私。というのも分娩台が苦手でフリースタイル分娩を希望していたからです。妊娠期間も順調に過ぎ、いよいよお産。強い痛みが規則的にありましたが、我が子の頭が大きく、なかなかお産が進みませんでした。
そこでなぜか頭の中が冷静になり、職業看護師としての頭が働いてしまいました。
頭の中で「今何分間隔だろう」「さっきから痛みの程度が強まっていない気がする…お産止まってない?」「このまま進まなかったら提携院へ搬送になるんじゃないか」と考えていたらなんと陣痛の間隔が広がり、痛みも弱くなってしまったのです。
痛みで体が動かせなかったのに、自分で体勢を変えられるほど痛みは激減しました。
助産師さんのサポートでなんとか邪心(不安)を振り払い、目の前のお産に集中することで再び陣痛が強まり、無事出産することができました。
そうなんです!気持ちと体って繋がっている!
ある講習では分娩を気持ちいいと感じる方もいると聞きました。
そこの境地までいくには目標が高すぎますが、
以下お産を前向きに臨むための6つのポイントをあげてみました。
お産を前向きに臨むための6つのポイント
①他の人の体験談を聞きすぎない、聞いても覚えすぎない
上記でも記しましたが、お産は十人十色です。このお産の主役は赤ちゃんとあなた。赤ちゃんの誕生日会を開催する気持ちでバースプランを考え、ドキドキ・わくわくしましょう。ちなみに私はテニスボールを準備しましたが、お産中カバンの中に眠っていました。
②リラックスしよう
あるとリラックスできるもの、香り、音楽、人などとにかく自分の心が和らぐものを持参しましょう。今はコロナ禍で立会い出産は難しいですよね。その分、分娩室の環境を医療スタッフと相談しながらコーディネートしていきましょう。
③お産の流れとお産中の自分の体の変化、赤ちゃんの通り方を知っておきましょう
うっすらでもいいです。自身が何も知らない状態で、助産師や医師にいきなりああして、こうして。今この状況だからこうする。と言われると必要以上に戸惑い、不安になります。お産に過剰な不安は禁物。頭の中で一度、シミレーションするのもいいかもしれませんね。
④お産中、赤ちゃんが今どういう状態かイメージしましょう
お産は赤ちゃんとママの共同作業。赤ちゃんが下に降りやすくなるように重力の力を利用し、たくさん歩いたり、スクワットすることもあります。痛みやいきみ逃しも「赤ちゃんが今私の中の道を通ってきているんだ!」と意識して感じると痛みも和らぎます。
私はお産中「頑張れ〜」と赤ちゃんに(自分自身にも)声掛けしていました。もちろん痛いことは痛いですが、痛くてもう無理〜とはならなかったです。
⑤陣痛の波と休憩時間を意識して感じよう
お産中、ママの体には様々なホルモンが作用しています。痛いイメージが先行するお産ですが、私たちの体は「βエンドルフィン(別名:脳内麻薬)」という神経伝達物質も出してくれています。作用としては強力な鎮痛作用や多幸感をもたらすといわれています。陣痛の波をしっかり感じることで、波が引いている時にこのβエンドルフィンの作用を感じ取れることでしょう。
また、子宮を収縮させお産を進める「オキシトシン」というホルモンがあります。
このホルモンは別名:愛情ホルモンと呼ばれていて、脳は不安な気持ちを抑え、自律神経を整え、ストレスを軽減する作用があります。オキシトシンはスキンシップなどで分泌が促進されます。パパや安心できる人にマッサージしてもらうといいかもしれませんね。
⑥助産師さんや医師とコミュニケーションを多くとっておこう
陣痛が始まり、いよいよ出産の時。病院へ着いて待っていてくれるのが初めましてのスタッフなのか、それとも顔見知りでなんでも相談できるスタッフなのか…みなさんはどちらがいいでしょうか? 現在病院での分娩率が高い日本で難しい話なのは分かりますが、助産師や医師とどんどん仲良くなり、心を開ける相手になっていけたらなあと思います。お産中に健診時からお世話になっていた助産師や医師がそばにいて励ましてくれる。それは絶対的な安心感と存在感があり、お産に禁物な「不安」を軽減してくれることでしょう。
特に現在、新型コロナウイルスの影響で立会い出産が認められないケースが多いかと思います。パパやご家族がすぐ側でサポートできない以上、医療スタッフにたくさん支えてもらいましょう!統計ですが、妊娠中〜お産後までひとりの助産師が担当となる助産院では異常分娩や薬剤の使用率が病院に比べて断然低いそうです。因みに私も1人目は病院出産、2人目は助産院での出産でした。2人目の時は陣痛の真っ只中、笑う余裕もありましたよ。素敵なお産を経験させて頂きました。
まとめ
みなさんのお産が幸せな時間となりますように。
一生に数回あるかないかのライフイベントです。しっかりと幸せを満喫して下さいね。