肩こりは気のせい?

寒くなるととくに猫背になりがちです。
そんなとき肩こりだと思うことありませんか?
実は「肩こり」という病名は存在しません。
では「肩こり」とはなんなのでしょうか。

肩こりの正式な名前

肩こりの正式な病名は頚肩腕症候群と言われています。
肩だけが凝っているわけではなく、首や背中も関係していることが多いといわれています。
腰痛と並んで原因の部位が特定しづらい症状です。
じつは「肩が凝る」のは日本人だけで、外国は肩ではなく、背中が張るという見方をします。
日本人は肩が凝りやすい体型をしているとも言われています。

肩こりの治療法

肩こりの治療法は、揉んだり温めて血行をよくしたり、湿布をはるなどあります。
痛みがひどいときは消炎鎮痛剤が処方されると思います。
ほっておくと腕が痛くなったり、頭痛が起こるようになります。
肩こりが良くなるのは一時的なもののことが多く、慢性化する人が多いです。

肩こりの原因

デスクワークやパソコンの仕事をしている人に肩こりは多くみられます。
それは前かがみの姿勢を長時間していて、首に負担がかかっているからです。
スマホを時間操作することも前かがみの姿勢になるので、肩こりの原因になります。
また、猫背の人は首に負担がかかるので、肩が凝りやすいです。
また、骨盤がずれている人は、左右で背中の筋肉の張りが違います。
片方の肩が凝っている場合は、左右のずれが関係していることもありますので、体全身を診て判断してもらうのがいいですね。

肩が凝らないために

首に負担がかかっての肩こりは、首に負担がずっとかからないように、デスクワークの人は、休憩をとって背中を伸ばしたり、腰を曲げてみたり、ストレッチをしてみるのもいいですね。
体の血行がよいと凝りが改善するので、体を冷やさないように気を付けましょう。
また、猫背にならないように、鏡で自分の普段の姿勢をチェックし、猫背対策の下着などを使って、猫背を改善していくと、肩凝りもよくなると思います。

肩こりは気のせい?

肩こりは気のせいでは?という話がありました。
触ってみると、肩がものすごい硬いのに、本人は肩こりに気がつかない人がいます。
逆に触ってみても肩周りは柔らかいのに、肩こりが酷いと訴える人がいます。
気になると重く感じてしまうのが肩なのかもしれません。
しかし、肩こりに気がつかない人でも、頭痛がしたり腕に痛みやだるさを感じている人はいるので、肩こりの症状はなくても肩は凝っています。
決して気のせいではないと思います。

肩こりには重大な病気が潜んでいる

突き刺すような痛みが肩から起きている場合は、胆管や胆嚢が原因の場合があります。
腰痛にも内蔵疾患が原因で痛みが発生することもあるので、ただの肩こりと思っていたらとんでもない病気が潜んでいることがあるので、軽視できません。
ちなみに、わたしの主人の場合、腰が痛いと訴えてきて揉んだり押したりしていましたが、なかなか改善しないし食事後に痛くなるので、内臓が原因かもと内科病院に行かせました。
エコーやCT検査結果、膵臓に嚢胞、胆嚢の壁が厚い、脂肪肝ということがわかりました。
骨盤に違和感を感じるときは、大腸ポリープや大腸がんが原因のこともありますので、整形外科だけでなく内科も受診するとよいでしょう。

まとめ

日常的に肩が凝っている人は、もんどけば温めておけばと思いがちですが、とんでもない病気が潜んでいることがあるのを頭にいれてほしいです。
肩こりはひどくなると日常生活に支障がでるので、軽症のうちに改善してほしいですね。