側湾症の治療法は

背骨が曲がる側湾症」という病気があります。
この病気は見た目が違ってくるのと、腰痛や内臓疾患につながるので、発症した側はとてもつらい思いをします。
どんな治療法があるのでしょうか。

側湾症とは

成長過程背骨が曲がってしまう後天性側湾症と、生まれつき背骨の奇形で曲がってしまう先天性側湾症にわかれます。
後天性側湾症女性の思春期で多く発症が確認されています。
軽症のときはまったく気がつかないため、大人になってから気づく人もいます。

側湾症の判断

側湾症の判断は、前屈したときに背中のもりあがりが左右で違うかどうかで判断します。
異常がみられたらレントゲンをとって背骨の形状を確認します。
先天性の場合は、左右だけでなく前後にも曲がっていることが多いので、後天性よりわかりやすいです。
また骨が成長するにつれて曲がり具合は大きくなりますかが、年を重ねるほど外見でわかるようになります。

側湾症の治療は

側湾症は背骨が曲がっているのですから、背骨をまっすぐすればいいのです。
しかし、曲がった骨をまっすぐするには外科手術がいります。
とくに先天性だと骨に奇形があるので外科手術でないと治りません。
整骨院や整体院での治療は、側湾症には効果がないと思いますので、日常生活に支障がでるようになったら手術を検討したほうがいいですね。

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側湾症の手術は

側湾症の手術は、いまは技術が発達しているので傷口が小さい方法になっていくとおもいます。
側湾症専門の病院に通って手術を受けるのが一番安全です。
その手術法は、背骨にワイヤーをつなげるという方法です。
背中を大きく切ってあけて、筋肉をはがします。
背骨の両側にビスの穴をあけ、ワイヤーをとめる金具をビスでとめていきます。
背骨が成長していないと、このビスに骨が負けてしまいます。
十分に成長するのが12歳以上なので、それまではコルセットをつけて成長を待つしかないでしょう。
ワイヤーをつけてビスをとめていきますが、この段階で徐々に背骨がまっすぐになっていきます。
ワイヤーは伸び縮みしませんので、早い段階でワイヤーを埋め込むと、背が高くなるにつれて再度手術でワイヤーの長さを調整しないといけませんでした。
しかし、いまでは二本にわかれたワイヤーをつけることによって、成長すると児童で伸びような仕組みになっているので、再々手術をうけることはないようです。

側湾症の入院期間は

側湾症は、曲がり具合や背骨の状態によりますが、早くて10日ほどで退院することができます。
長くても3週間ほどのようです。
しかし、背中を大きくあけるので、痛みはなかなかとりずらいようです。
術後は痛み止めをもちいてうまく痛みを緩和していくしかないようです。
入院中にコルセットを作るようですね。

まとめ

側湾症は背骨が曲がる病気です。
曲がる進行をとめることはできますが、曲がるのをまっすぐすることは外科手術以外に治療法はありません。
曲がり具合やコルセットができない場合には手術をすすめられます。
見た目が気になるので手術を受ける人が多いようです。
見た目ががまんできるのなら、日常生活に支障がでないうちは手術をしなくても大丈夫のようですが、女性だと見た目が気になります。
しかし、手術をすると傷口が残ってしまいます。
どちらをとるかで悩んでしまいますが、肺機能に影響がでるようなら手術をしたほうがいいと思います。