先天性即湾症と後天性即湾症 コルセットにかかる費用は

小学校になったときの健康診断の問診で、前屈して背中のもりあがりが左右対称かどうか調べる項目があります。
それは、即湾症かどうかの確認になります。
即湾症背骨がなんらかの原因で左右前後に曲がってしまう病気のことです。
生まれつきの先天性と成長してからなる後天性にわかれます。
わが子の実体験も交えて紹介していきます。

即湾症とは

何らかの原因で背骨が左右前後に曲がってしまう病気です。
ぱっと見た目でわかることもあれば、まったくわからない場合もあります。
また骨の成長によって曲がる角度はおおきくなります。
背骨が曲がるということは、肋骨の大きさも左右で変わってしまい。背骨から肋骨、肋骨から胸骨の空間が左右で違うことになります。
肺の大きさが一般の人より小さくなるなど、内臓に影響がでますので、気管支や肺がよわいなど内臓の病気になりやすくなります。

先天性即湾症とは、その原因

即湾症の中には生まれつき背骨が曲がっている子供がいます。
その子は胎児のときに背骨が十分に発達せず、一部が未完成の状態なため、生まれてきてから重力で背骨が曲がってしまいます。
比較的はやい段階で発見することができます。
背骨の一部に奇形があり、それが原因で背骨が曲がってしまうので、背骨にワイヤーをつけまっすぐするしか治療法はありません。
生まれてしばらくたつと曲がってくるので、歩行が遅れたりできなかったりと障害がでてきます。
うちの子の場合は生後11ヶ月で背骨がおかしいことがわかり、すぐに整形外科に受診、レントゲンの結果先天性即湾症と診断されました。
胸椎12番目の右側が奇形で存在しないため、そこから曲がりが発生しています。
幸いなことに曲がり具合は生後11ヶ月から9歳の今現在まで大きな変化がありません。
しかしながら、2歳くらいまでは歩くとこけやすいという障害がでていました、
現在は腰の痛みを訴えるようになりました。
先天性の治療法は手術しかありません。
しかし、小さい背骨にワイヤーを固定するネジはとおりません。
ある程度成長してネジに負けない背骨になるまでまたないといけません。

後天性即湾症とは、その原因

先天性は生まれつきですが、後天性は成長過程で背骨がまがっていきます。
原因は不明とされています。
とくに女性の発症率がたかいです。
背骨に奇形はなく、S字に左右まがっています。
思春期で発祥することがおおく、自分では気がつかないことがおおいです。
あまり曲がりがひどいと手術する必要があります。
先天性と同じように背骨にワイヤーをつけます。

症状の維持は

一度曲がってしまったものは外科手術以外ではどうしようもないので、それ以上曲がらないようにするにはコルセットをつける必要があります。
コルセットは胸から腰(骨盤)までをがっちりガードします。
おなかを押すことで、骨盤のずれを調整するそうなのですが、うちの子はぷっくりおなかのために1ヶ月くらいしか装着してくれませんでした。
寝る前にコルセットを装着し、朝起きたらはずします。
しかし、慣れてきたら日中もつけてくださいとのことでしたが、装着をいやがるのでやめました。

コルセット(装具)の値段は?補助はでるの?

かなり大きいコルセットになるのですが、さてきになるお値段です。
一応保険の対象ですが、最初に一括で現金で支払わなければいけません。
子供のコルセット9万7千円しました。
健康保険から7割、こども福祉から2割でました。
最初10割でるからときいたのですが、実際に申請してみたら、身体障害者手帳を所持していたら10割補助ということでした。
後日わかったのことなのですが、療育手帳のAになれば医療費はこども福祉ではなく障碍者医療になるので実質無料なのです。
療育手帳がBからAになったのがコルセットをつくった1年後だったため、このときは9割補助がでました。
しかし、9万7千円を捻出するのはやっかいでした。
コルセットの代金の補助を申請する紙は各社会保険協会や健康保険組合などによって違うので問い合わせてみてください。

まとめ

即湾症についてはまた記事を書いていきますが、今回はコルセットのことについて紹介しました。
コルセットは手術までの時間稼ぎといった感じでしょうか。
あまり曲がりが大きくなりすぎると手術は困難なようです。
即湾症は整形外科でみてもらいますが、即湾症専門医のいる病院に受診したほうが安心します。
わたしの地域では大学附属病院に即湾症専門の医師が偶然いましたので、8年間半年に1回レントゲン検査のために受診しています。
赤ちゃんのころからずっとやっているレントゲンですが、あの機械や部屋の雰囲気がきらいなので、7歳まで立位でのレントゲンをとってくれませんでした。
いまでは一人で立ってレントゲンをとれるようになりました。
手術ができるようになるのは10歳を過ぎてからといわれているので、いつ手術になってもいいように心構えと経済的な面でかんがえていかないとと思っています。