妊娠中に注意!胎盤剥離は母子ともに危険

あまり聞かないとおもいますが、妊娠中に怖いとされているのが胎盤剥離で、正式な病名は「常位胎盤早期剥離」といいます。
わたしが下の子の出産前に起こった出来事から、胎盤剥離の恐ろしさについて紹介します。

常位胎盤早期剥離とは

胎盤は子宮内にあり、母体と胎児が繋がっています。
胎盤を通じて母体から栄養をもらいます。
この胎盤がなくなると、胎児は栄養も酸素も絶たれることになります。
通常なら、胎児が母体から出た後に自然に剥がれる胎盤ですが、外部の衝撃なとによって胎児が中にいるのに胎盤が剥がれてしまった状態のことです。
一気に全部剥がれてしまうとき、一部が剥がれしまうときがあります。

胎盤が剥がれたらどうなる

少しずつ剥がれていく症状の時は、受診日までわからなくて気がついたら胎児が死んでいたという場合もあるようです。
わたしのように一気に半分ほど剥がれたときは、大量の出血があります。
少しずつ剥がれていく場合も出血はしますが、少しなのでわからないときがあります。
全部剥がれてしまつたら、胎児は酸素ももらえません。
一部剥がれても心拍が低下します。

胎盤剥離を起こしたときの治療法

胎盤剥離を起こしたら、まずそのまま出産になるとおもいます。
自然分娩ではなく、緊急帝王切開になります。
そのまま置いておくと、生存率が低くなるからです。

帝王切開の方法

全身麻酔で手術します。
赤ちゃんの泣き声は聞けません。
切開は縦です。
わたしはお腹を縦に切り、子宮は横に切りました。

胎盤剥離を起こした後

赤ちゃんはNICUに入ることになります。
母体は出血の量で違ってきます。
軽い人は回復は早いですし、重い人はしばらく入院が続くとおもいます。

著者の場合

わたしは36週にはいってすぐに胎盤が半分剥がれ、救急車で運ばれました。
大量の出血でした。
かかりつけで、出血性ショックをおこしていると言われました。
血圧が上が70下が30と言われました。
酸素チューブを鼻に当てられ、鼻呼吸をして赤ちゃんに酸素を送ってと言われました。
そのおかげか、心拍70だったのが大学病院に運ばれたときは100まで回復していました。
説明を受けて有無を言わさず手術室へ。
お腹縦斬りの子宮横切りでした。
輸血を最低限したそうですが、血液型検査する間なくO型をいれたそうです。
貧血がひどくて、自力で歩けるようになるまでしばらくかかりました。
入院期間は10日間です。
手術後ICUに入りました。

まとめ

回避できない胎盤剥離ですので、起こってしまったらすぐに対処して、母体と胎児を守りましょう。
一度なると、次の出産で胎盤剥離が起こる確率は、普通の人と比べて大きくなります。
次の出産は予定帝王切開になるとおもいます。
前回胎盤剥離が起こった週前に管理入院になることが多いようです。
後期で起きたときは入院するのもそのくらいですが、早く起こったときは出産までずっと入院ということも考えられます。
では胎盤剥離を起こさないようにどうすればいいのかということですが、外部からの刺激でなった場合は安静にするしかありません。
それ以外の原因でなった場合は、完全にどうすることもできません。
胎盤剥離を起こしたときの手術で、出血が止まらないという現象が起こることがあります。(DIC)
これになると子宮をとる処置をします。
なので、胎盤剥離はとても怖い病気です。
あまり聞かれない病気ですので、妊娠している人はならないように気をつけましょう。

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