神戸製鋼所が製造データを改ざんして出荷したとのことで話題になっています。
しかし、自動車製造メーカーでは日産とスバルで無資格者が検査していたと発覚しました。
なぜこんな不正が起こるのでしょうか。
神戸製鋼所の不正が発覚
サラリーマン出身の社長兼会長ですが、ぽろっと不正をしていることをいってしまったがためにいま大きく不正がとりあげられてしまい、あっちこっちと不正が発覚しています。
実は納品側もデータを改ざんしていることを知っていたという話もあります。
正確なデータのものを作ろうとして納期が遅れるよりも、90%完成品でもいいから納品してほしいという納品側の提案があったのでは。
それがずっと未完成品でも納品するのが「当たり前」になってしまって、数十年と長い間だ外部に知られず続けられていたのではないか。
(現段階で最初にデータ改ざんして納品した社員(容認した側も)は退社して真相がわからない状態なのではないか)
自動車製造メーカーでの不正
日産とスバルは、本来なら資格をもった人間が検査をしないといけないものを、無資格者が検査をしていたということが数十年続けられていたという。
日産は発覚後も無資格者が検査をしていたというのですから、資格をもっていなくても内容をしっているから大丈夫だという認識がずっと根強くあったのではないか。
だから発覚後も無資格者が検査を続けてもなんとも思わなかったのではないか。
スバルでの不正
スバルでは、国交省へ届けていた規定は「社内試験に合格した完成検査員が完成検査を行う」というものだ。
しかし、実際は完成検査員の資格を取るために研修中の従業員も検査に参加していたということだった。
社内の規定では「監査者の監視下では、知識と技術を100%身につけたと判断された従業員であれば、完成検査の業務に従事できる」と定められていたためである。
このような国交省の規定と社内の規定が矛盾している状態が30年以上通っていたとのこと。
不正してもなんとも思わないのか
不正に携わった人たちは不正をして「これでいいのか?」と疑問に思わないのかといえば、神戸製鋼所にいたっては不正発覚後に社内検査をしていたら、関わっていたのだろう社員が妨害をしたとのことだ。
日産にいたっては無資格者が検査していたと発覚後も、以前と同じように無資格者が検査をしていたというので、「これでいいのか」という思いはまったくないといえる。
なぜ不正は起こるのか
日本の文化継承は、見て覚える・やってみて覚えるというのがあり、暗黙の了解などあ・うんの呼吸でなりたっていることもあります。
しかし、海外ではマニュアル化がされているのが当たり前です。
ISOは作業内容をマニュアル化すしないといけません。
そのマニュアルが間違っている部分があったら、修正案をだしますが、承認されるまではいまのマニュアルで作業を行います。
日本ではマニュアル化というのがないので、これくらいでいいだろうという技術者のさじ加減で伝わってしまって、いざグローバル化になるマニュアルが必要になった現在でも、さじ加減に頼ってしまうがために不正がおこってしまうのではと思います。
まとめ
不正が発覚しても不正を続ける。
根強く不正をしていても安心安全がたもたれていたという状況だったからということもありますが、万が一ということもあります。
不正のために多くの命が奪われることはあってはなりません。
時代は変わっているので、検査はマニュアル化を義務付け、社内・社外検査をしっかりやってきてほしいですね。