子犬のしつけはいつからが効果的?甘噛みしないために

犬を飼うことになった。
犬というと「しつけ」をしなくては・・・。
「しつけ」と聞くと、命令のようなイメージが少なからずあると思いますが、大切なのは犬との信頼関係です。
これから一緒に暮らすパートナーと心地よく暮らせるよう目指しましょう。

子犬のしつけはいつから始めるのが良い?

しつけは飼い主の生活パターンに慣れることが目的です。
犬にとっての習慣になるため、子犬の頃から慣らしていきましょう。

しつけの前に犬の基本能力をご存知ですか?

犬は成長して 最大で人間の8歳と同じくらいの知性を身につけることができます。

私たちが8歳だった頃を考えると「けっこう無邪気だったなぁ。」と思ったりしませんか?
ましてや人間ほど脳が発達した生き物ではないことを頭に入れておきましょう。

この記事を見ている方は、子犬から飼う場合が多いと思われます。
子犬の場合は集中力に限界があり、かなり短いです。

また 生まれて1年は性格も落ちつかないので、完璧を目指さずゆっくりと慣らしていきます。
大切なのは習慣化していくこと。なので質より量を増やしましょう。
そのほうが飼い主にも犬にもストレスが少なく身についていきます。

「待て」や甘噛みなどの基本は子犬のうちに

犬には様々な犬種がありますよね。
私はチワワなどの小型犬なら甘噛みされても平気ですが、中型?大型の甘噛みはさすがに痛いです(汗)

犬種に構わず

飼い主の責任として、飼い犬が人を傷つけてしまわないようにするのは必要なことです。
人を傷つけてしまった場合、傷つけられた人も不幸ですが噛むことになった犬もかわいそうだと私は考えます。
事故を未然に防ぐためにも、飼い犬の行き過ぎたアクションにいつでもブレーキを掛けられるようにしましょう。

そのためには犬が飼い主に『注目』をすること、そして言うことを聞ける『集中力』が必要です。

しかし、子犬の時期は歯の生え変わりがあるため 歯がかゆくて人の指を噛みがちです。
歯固めは犬にとって自然な行為ですので、甘噛み全てを防ぐ必要はないと思います。
なので、人を噛むことが癖にならないよう注意していきましょう。

癖にならないために

犬に噛まれたら何も反応もせず噛まれた部分を引っ込めましょう。
変に反応をしてしまうと、犬が「褒められた。構われた。」と思ってしまう可能性があります。
なぜかと言うと、犬は飼い主に反応されると嬉しいからです。

それを間違って覚えてしまうと、犬にとって甘噛みが習慣になって行きます。
一度癖になってしまったら噛み癖を「悲しいこと・嫌なこと」として覚えさせることが必要になってきます。

替わりに程よい硬さのオモチャと交換してあげるのが対策の一つです。

子犬のしつけの第一歩は名前を覚えることから

しつけの基本は全て「足し算」。
クリアをしたら犬にとって「ご褒美」が必要です。
「行動」と「ご褒美」が頭の中で結びつくと犬は行動してくれます。

飼い始めた頃は名前を呼んだら振り返ってくれるor側に来てくれる事を目標に犬との信頼関係を築いて行きましょう。

『 名前を呼ぶ → 振り返るor自分のところに来てくれる → ご褒美and褒める 』 の繰り返しです。
他にも、名前を呼びながら撫でるなどで、十分に名前を覚えてくれます。

犬にとって嬉しいことと、「飼い主の言うこと」を結びつけを何回も行う

成長してきたら、犬にとって「嬉しいこと」と飼い主の顔を結びつけるようにトレーニングをすると、より高度に意思疎通ができます。
そうすることで飼い主の目を見てくれる子に育ち、関係性に安定感ができてきます。

私がプロのトレーナーさんから教わった方法は、顎の下にオヤツを持ってきて 犬に「目を見てもらう」こと。
そして、「 おすわり →座る→ 褒めるandご褒美 」の繰り返しを何回もします。

何回も刷り込みをしていくと犬にとって「嬉しいこと」が飼い主の顔の近くにあるので、自然と飼い主に注目できる子に育ちます。

ポイントは犬が「要求吠え(言うことをクリアする前に『オヤツが欲しい。』と吠えること)」をしても無視することです。
必ずクリアしてからご褒美を与えましょう。

しつけでやってはいけないこと

怒鳴ること、大きな音を出すのは もちろん、言うことを聞かないからといって暴力を振るうのは逆効果です。
飼い主として犬を意図的に怖がらせることは、飼い主失格です。

「犬が言うことを聞いてくれない」には必ず原因があります。

犬が言うことを聞くのは、
犬にとって「嬉しいこと」が後に待っているからです。
なので、怖がらせることは遠回りになります。

まとめ

①しつけは犬の習慣に変わるので家に来た時から、ルールに慣れてもらいましょう。
②子犬の頃から人を噛む癖をつけさせない。成犬してから人を噛むことがないようにしましょう。
③飼い犬の行動は飼い主がコントロールできるように日頃からしつけましょう。