高校生が卒業する期間は、自動車の免許を取得するために自動車学校にいく生徒もおおいでしょう。
卒業した後の長い休みの間に、自動車学校に通って運転免許をとる。
新しい車をかってもらって、初めてのドライブ♪
ドキドキワクワクしながら車を運転する気持ちは、筆者も懐かしく感じます。
しかし、ちょっと待って!!
自動車には強制的に加入する自動車損害賠償責任保険(略して自賠責保険)がありますが、もうひとつ任意保険という保険に入っていますか?
目次
自賠責保険と任意保険の違い
自動車に乗るという事は、重大な事故を起こす可能性があります。
もしかしたら人をはねて死亡させてしまうこともありますし、物を壊してしまう事もあります。
損害は何千万~何億と高額になります。
もしはねた人が一生重い障害が残ってしまったら、保障をしていかなければなりません。
自動車を乗るなら、それだけお金をもっていないといけないということになります。
しかし、一般人にはそれだけ高額なお金をだせることはできません。
なので、強制的に自賠責保険に加入させられます。
自賠責保険では、相手の障害・死亡・後遺障害にたいして補償がでます。
しかし、相手の物に対しての補償や自分自身の補償、公共の物を破損してしまった場合の補償などがありません。
自賠責保険だけでは補償が不十分なので、任意ではいる自動車保険に加入します。
任意保険は、自分でどれをどれだけ補償できるか選ぶことができます。
任意保険の必要性
任意保険というだけあって、加入は義務ではないので入っていない人もいます。
加入率は7割です。
だからといって、はいらなくて良いだろうという考え方は危ないです
たとえば
自動車同士でぶつかってしまった。
お互いに怪我がないが、どっちがどの程度補償するかで話がまとまらない。
相手が一方的に責任を押し付けて話にならない。
相手がぶつかってきたのにそれを認めない。(相手が補償したがらない)
そんなときは任意保険の会社に連絡し、相手の任意保険の会社と交渉をします。
また、ぶつけた(られた)自動車をチェックし、事故の状況を確認します。
破損の具合で動いているときの事故なのか、止まっている車にぶつけたのかがわかります。
相手が嘘をついて、「止まっていたところにぶつかってきた」と証言していた。
しかし自動車の状態をみたら、相手も動いていたことがわかった。
結果、相手にも過失があることが証明されて、相手にも賠償金請求をすることができた。
という筆者の経験があります。
また、弁護士補償をつけておくと、相手が法外な賠償金と慰謝料を要求してきたときや、直接交渉をしてきたときに弁護士を派遣してもらうことができるので、とてもおすすめです。
もし任意保険に入っていない車と事故をしたらどうなるのか
相手がぶつかってきた。
賠償をしてもらいたいが、なんと相手は任意保険にはいっていなかった。
任意保険に入っていない人が3割いたら、そういうことに遭遇してしまう可能性もあります。
その場合は、相手に賠償金を払ってもらう必要がありますが、もし蓄えがなく収入も低い人ならあきらめるしかありません。
任意保険で、相手が任意保険にはいっていなかったときの補償がある場合もあります。
被害者のこちらは保険会社に補償をしてもらって、あとは保険会社と加害者側の問題ですから、お金さえもらえれば車の修理や怪我をしていたら治療費にあてることができます。
事故にあったらどうすればいいのか
交通事故にあう、おこしてしまう可能性は自動車にのっていたら常にあります。
もし交通事故をおこしてしまったら、相手の安否確認、事故の状況を確認、怪我人を安全な場所に移動させ、警察または救急車の要請、保険会社に連絡。
110番に連絡しても救急車の要請はできますし、119番に連絡しても警察に連絡してくれます。
あわてず冷静に判断し、行動しましょう。
もしかしたら相手が逆上するかもしれません。
相手が暴言や暴力をふるってくることも考えられます。
そういう相手が不利なことをしてきたら、交通事故の過失割合にも影響するのではないかと思われますが、実は事故後のことなのでまったく関係がないのです。
何がいいたいかといいますと
相手に暴言や暴力をされたからといって応戦してはいけません。
保険会社との交渉中に暴言や暴力のことをなるべくふれない。
相手に対して怒ってはいけない。
ということです。
なぜかというと
自分のイメージが悪くなり不利になるからです。
変な話ですね。
しかし、暴言や暴力でこちらが怪我をした、精神的なショックを受けて損害がでた、暴言を吐かれたときに知り合いや会社の人に知られて社会的信用が低くなったなど、実害があれば交通事故とは別件で警察や弁護士に相談しましょう。
まとめ
自動車に乗るからには任意保険は必要です。
若い時は保険料が高いですが、それだけ交通事故を起こす確率が高いからです。
親の援助を受けてでも、運転になれないころは補償をたくさんつけて高い保険料を払っておいた方が安心できます。
保険料は年齢が高くなると下がりますし、事故を起こさなかったら下がります。
自動車に乗る人を限定するとまた下がります。
減額方法はあるので、任意保険にまったく入らないということはないようにしましょう。