ニュースで聞く「国際法違反」とはいったいなんなのでしょうか?
そもそも「国際法」ではどんなことを決められているのか。
国際法を違反すればどうなるのか。
国際法とは
国際というくらいですから、国内でなく国際組織や個人の関係、国家との関係を規律する法と考えられています。
国際法は、オッペンハイムが定義する文明諸国家相互間の関係で、国家行為を拘束する規則または原則の一体である、といわれる。そして国際法は成文化されたもの(条約)と慣習によって成り立つ不文のもの(慣習法)、法の一般原則によって成り立っており、国家および国際機構の行動、そして今日ではこれに加えて、個人の行動(特に、国際人道法、国際刑事法)や多国籍企業の行動(特に、国際投資法)も、これによって法的に規律される。
wikipedia引用
国際私法と区別するために国際公法ともいわれています。
法源には成立の態様の相違によって国家間の直接の合意を基礎とする条約と、国際的な実行を基本に認定された慣習国際法があります。
国際法違反とは
国際法を違反することです。
地球上に国がたくさんありますから、国同士でこうしようという国際法に違反されると困ります。
違反された国は国際裁判に訴えることもありますが、国際裁判をするには条件があります。
両当事者があらかじめ同意している場合に限ります。
国際裁判をするには、両国が国際裁判をすることを良しとしなければできません。
どちらかが拒否すればできません。
国際法を違反するとどうなる?
国内で法律違反をすると、逮捕されて罪になります。
しかし、国際的には具体的な罰則がないため、違反する国は違反し放題なのです。
しかも条件があるし、なかなか難しいですね。
しかし、国際法を違反し、全世界に知れ渡るということは、その国の信用が落ちてしまいます。
たとえばずっと国際法を違反しつづける国と取引したいと思いますか?
その国に工場を設立して、正常に取引を行えるとは思えません。
とすると、その国はどの国からも取引ができずに鎖国状態になります。
助けてと叫んでも誰も見向きもしなくなります。
もし、違反していた国が侵略行為をされても(侵略行為も国際法違反)、誰も助けてはくれないでしょう。
なので、国際法を違反しても罰則はありませんが、守っておいたほうが国の信用を考えるといいのです。
まとめ
国際法は、国同士の一般常識だよね。
でも違反しても圧力をかけられたり制裁を加えられたりされるけど、違反する国は違反しつづけている。
信用なくなる一方です。
罰則はないですが、信用を失ったり圧力をかけられたり制裁を加えられたりすることが罰則になるのかなと思います。
国によっては違う考え方や宗教の考え方がありますから、どうしても考え方が違ってくる場合があります。
でも、「ありえない」ことにはちゃんと「だめ」と言えて、国際的に罰則を与えられるようにしないと、違反する国がたくさんでてきそうですね。