田舎になるとイノシシが出没し、農作物をあらしてしまいます。
罠をしかけてもなかなかかかりません。
たまたま罠にかかったイノシシを調べてみると、イノブタだったという話があります。
イノシシとは
イノシシは干支の12番目で、「猪突猛進」という成句があります。
日本では北海道を除いてニホンイノシシとリュウキュウイノシシが生息しています。
非常に神経質で警戒心が強い動物です。
イノシシの大人は70kg以上の体重があり、オスは牙が生えています。
人間が襲われると、牙の位置が大腿動脈にあたり、失血死することも。
牙の小さいメスの場合は、大きなあごで噛みつくことがあります。
生息域は低山帯から平地にかけての森林や草原で、水場が近い場所を好みます。
山や森林が広い範囲にある場所では、イノシシが生息しています。
イノブタとは
イノブタは、イノシシ+ブタの雑種です。
食用として交配したもので、イノシシと外見が良く似ています。
野生化したブタと野生のイノシシが交配して、野生のイノブタが生息するようになりました。
イノシシとイノブタの繁殖の違い
イノシシは繁殖時期が決まっていて1回に4匹しか子供を産みません。
それに対しイノブタは年中繁殖します。
子の数もイノシシより多いので、イノシシの5倍の繁殖力をもちます。
イノシシよりもイノブタの方が体が大きいようです。
イノシシ被害イノブタ被害
都会にいる人はイノシシ被害イノブタ被害といってもどういったものかわからないかもしれません。
山林の近くにある家にはちょっとした畑があります。
さつまいもやにんじんなどの根野菜は、夜のうちに畑にやってきて、掘って食べてしまいます。
山林から畑までを歩いているうちに自然に道ができてきます。
これを獣道といいます。
獣道がわかればわなを仕掛けることができますが、イノブタもイノシシもなかなかかしこいのでわなにかかることはほとんどありません。
わなは大きなかごで、えさを奥におき、イノシシがかごにはいって餌を食べると出入り口が閉まるというしかけです。
この仕掛けは大人のイノシシがひっかかることがほとんどありません。
ひっかかるのは小さな子供だちがほとんどです。
夜に大人と子供総勢8匹がぞろぞろと山からおりて、住宅のすぐ近くまできて畑をあらしていたこともあるそうです。
猟友会でイノシシを退治できないのか
猟友会では、人の害となる獣を依頼を受けて駆除をします。
しかし、どんな獣でも駆除していいわけではなく、イノシシを駆除する時期がきまっていたり、危害をくわえてはいけない地区だったりすると被害がでていてもイノシシをどうこうできないのです。
畑や住居と山林への境目に、侵入してこないように柵を接地するしかありません。
それでも隙間を狙って侵入してきます。
人の物音がすると、一目散ににげていって柵を壊されてしまうこともあります。
まとめ
外見があまりかわらないイノシシとイノブタです。
最近出没しているのはイノブタだそうです。
イノシシよりも警戒心がなく、人がいても恐れないので遭遇したらとても危険です。
イノシシやイノブタのでる山林近くの住宅では、自分たちがイノシシやイノブタの生息地に住んでいる、という意識があるそうですが、せっかく作った農作物が根こそぎとられるのはかなしいです。
柵を接地する以外の対策方法があればいいですね。