シンバイオティクスとはなにか?ヤクルトのWはどこで買えるの?

コンビニやスーパーでヤクルトの「シンバイオティクス ヤクルト W」という商品があります。
乳酸菌シロタ株とはちがうのか?
そもそもシンバイオティクスってなに?

シンバイオティクスとは?

シンバイオティクスは、プロバイオティクスとプレバイオティクスを合わせたものです。
では、プロバイオティクスとはなんなのでしょうか?
プロバイオティクスとは、腸内フローラのバランスを改善し、体によい作用をもたらす生きた微生物のことをいいます。
代表的なものに乳酸菌とビフィズス菌がいます。
ヤクルトは独自で強化培養をした乳酸菌シロタ株を使用して、生きたまま腸内に到達するようになっています。
プロバイオティクスは生きたまま到達することも重要です。
プレバイオティクスとは、消化管に常在する有用な細菌を選択的に増殖させる、あるいは有害な細菌の増殖を抑制することで宿主に有益な効果をもたらす難消化性食品成分」とされています。
簡単にいうと、オリゴ糖類や食物繊維類などです。
では、シンバイオティクスの話にもどすと、乳酸菌やビフィズス菌とオリゴ糖や食物繊維などを一緒に摂取すること、となります。

ヤクルトWはどんな商品?

あくる戸のシンバイオティクス ヤクルト Wは、乳酸菌シロタ株とガラクトオリゴ糖が一緒にはいっている商品ということになります。
よくあるヤクルトとはどうちがうのか?
ヤクルト200(宅配専用ならヤクルト400)は乳酸菌シロタ株が200億個入っていて(400は400億個)、生きたまま腸内に到達します。
シンバイオティクス ヤクルト Wは乳酸菌シロタ株が300億個入っています。
ヤクルト400には乳酸菌シロタ株の数は少ないですが、ヤクルトに入っていないガラクトオリゴ糖がはいっています。
他のヤクルトの商品に、ミルミルS(宅配専用)があります。
これはビフィズス菌とガラクトオリゴ糖が入っています。
ダブル飲用として、ヤクルトとミルミルSを一緒に飲む人もいます。
ヤクルトもダブル飲用を進めています。
しかし、それだとヤクルト400(86円)+ミルミルS(108円)=194円します。
シンバイオティクス ヤクルト Wだと120円くらいです。
100mlと飲みやすいサイズです。
ヤクルトとミルミルSとのダブル飲用が難しい人は、シンバイオティクス ヤクルト Wを飲むのがいいですね。
シンバイオティクス ヤクルト Wは宅配では売っていないので、スーパーやコンビニで買いましょう。
ヤクルトレディさんに「ほしい」といっても持ってないので売れません。

医療現場でも使われている乳酸菌シロタ株

ヤクルトの乳酸菌シロタ株は、ラクトバチルスガゼイ シロタ株というのが名称です。
人間の体の中にいる乳酸菌の一部をとりだし、強化培養したものが乳酸菌シロタ株です。
人の口から物がはいると、胃で胃酸がでます。
十二指腸で胆汁がくわわります。
意外と胃酸と胆汁で乳酸菌は死んでしまうのです。
しかし、乳酸菌シロタ株は胃酸と胆汁に負けません。
生きたまま腸内に到達することが確認されています。
(実際に腸内の細菌を採取したわけではなく、排出された物の中に生きた乳酸菌シロタ株を見つけることで、「生きたまま腸内に到達した」としています。)

病気や手術などで入院したことがある人は、朝ご飯にヤクルトがでたという人はいませんか?
牛乳がだされますが、牛乳が嫌いで断ったら次の日からヤクルトがでるようになりました。
なにげなしに飲んでいましたが、入院患者にヤクルトがでるって、医者もみとめているということです。
また、乳酸菌シロタ株とガラクトオリゴ糖を加えて腸内にいれることで、手術後の感染症予防になることが報告されています。
大学病院では、胆管がんの手術まえに乳酸菌シロタ株とガラクトオリゴ糖を摂取することで、感染症予防の研究がされています。
手術後に感染症にかかる確率は55%くらうだそうです。
感染症からの合併症でなくなる人がおおくいます。
感染症を予防できたら、手術後の生存率がぐっとあがります。
大学病院内で、ヤクルトレディさんがヤクルトを販売していませんか?
あれも医者がヤクルトの効果を認めているからできることなのだそうです。

まとめ

乳酸菌ブームですが、どんな乳酸菌でも口にしてしまえばよいわけではなく、生きたまま腸内に到達することに意味があるといわれています。
しかし、決して生きたまま絶対に腸内に到達しないと意味がないわけではありません。
死んで乳酸菌が腸内に届いたとしても、腸内にもともといる乳酸菌などの善玉菌の餌になります。
乳酸菌をとることで、もともといる乳酸菌が増える環境を作ることになります。
しかし、生きたまま届くことで腸内の環境が1カ月で良い方向になりますが、死んで届くともともとの乳酸菌が増えるのに時間がかかります。
短時間で効果を得たいときは、生きたまま腸内に到達する乳酸菌を摂取するのが一番ですね。