新入社員は定時で帰れない?昔の暗黙の社会ルール

ブラック企業といいますが、昔は普通に残業代はでないとか定時で帰れないとか、新人は先輩の仕事が終わるまで帰ってはいけないなど暗黙のルールが存在しました。

新人のむかし話

新人は電話番。
先輩が仕事をしていたら定時で帰ってはいけない。「何か手伝うことはありますか?」と一言声をかけなければ非常識新人といわれる。
新人のうちは残業代がつかない。というは申請してはいけない。
残業申請しても上司が認めないのでサービス残業するしかない。
毎日深夜まで残業をする。
休日出勤は当たり前、新人なんだから。
新人は雑用が主。意見をいったりしてはいけない。上司や先輩の言うことが間違っていても「イエス」といいわなければいけない。
細かいことでなんどもやり直しさせられる。新人だから。
新入社員いじめが存在する。
一回いったことは二度といってくれない。

定時で帰れない

定時が17時なら、17時で帰れると思いますよね。
違います。
17時になってから帰りの準備をするので、帰れるようになるには18時位になっていたりします。
では1時間の残業??
いえいえ、残業時間に加算されるのが17時30分から(17時から30分間の休憩をとるという就業規則があった)なので、30分の残業になるが1時間以上からしか残業がつかない。
もしくは先輩や上司から仕事の指示があった場合は、ちょうど残業がつかない時間に終わらせる。
なので残業代がつかない。
自分の仕事が終わったら帰れるのかといえばそうでもなく、先輩や上司の指示がなければ帰ってはいけない。
仕事が残っていて手伝ってほしいといわれたら絶対にしないといけない。
サービス残業はあたりまえ。

女性社員の昔話

来客対応は女性社員がするもの。
電話対応は女性がするべき。
掃除は女性がするべき。
入社して3年経ったら「結婚しないの?」と寿退社を迫られる。
入社5年目で「お局様」といわれる。
お局様がいる会社では、その人が仕切っているのでご機嫌を損ねたら退職しかない。
(これは男女ともにあること)
いまでいうセクハラは日常茶飯事。
上司が女性社員に差別をする。
かわいい社員がいたら必要以上にかわいがるなど。(いまでもありそう)

残業がかさんで・・・

残業と休日出勤のしすぎで、朝礼後に倒れて救急車で運ばれる。
後日上司に呼び出されて、倒れたことに怒られる。
その後、さすがに残業の管理を上司がするようになったが、残業が減ることはない。

いまでは考えられないブラックな

ブラックブラックといいますけど。
意外と昔の人たちはブラックな環境であたりまえに働いていました。
いわゆる仕事人間というやつですね。
高度成長期時代では、8時始業なのに6時には出社したり、毎日9時まで残業は毎日。
工場勤務の人は、なにかトラブルがあれば深夜でも呼び出しをされる。(中間管理職になります)
深夜に出勤しても翌日は普通に出勤していく。
週1日休みで、休みの日はたいていゴルフ接待。
(大型連休くらいしか休みがない状態ですね)
接待では、相手に気を使わないといけない。
接待されている側(お客)に勝ってはいけない。
接待ゴルフの結果でその会社の取引内容が決まるから。
家族と一緒に過ごす時間はほとんどない。
家族旅行は会社の慰安旅行。
と、いうことを考えると今の会社は、サービス残業がどうのこうの、セクハラがパワハラが、就業時間外での仕事の電話はだめ、など平和ですね。

まとめ

昔は新人いじめが楽しいと、4~5月を楽しみにしている古株もいるくらいでした。
いまではパワハラと大問題ですよね。
それだけ昔からあった問題だったわけで、昔の人たちはずっと耐えていたということですね。
それを見てきた世代がいま、声をあげて訴えているというわけです。
働きやすい環境、パワハラなどのいじめがない環境、残業したら手当がもらえる体制(働き方改革で、残業しても手当でなく休日になるので給料が少ないんです)、その人にあった働き方など、働いている人を見て決めてほしいなと思います。
残業してもちゃんと手当がでるならそれでいいのですが、残業させないでってわけではないと思います。
昔は申請すれば残業代がでるところもあり、基本給より残業代の方が多かったという人もいました。
働き方改革でも、仕事量が減ることがないので、結局は残業しないで家で仕事をするようになるか、残業をしたら有給をとらせるで、給料に反映しません。
ますます経済的に貧困になるばかりです。
働いているみんなで声をあげていきましょう。